「ザ・スピリット」見たよ


この街の<夜>を守る男、スピリット(ガブリエル・マクト)。その正体は、殉死をとげた元警官のデニー・コルト。彼は死の淵から甦り、人々が寝静まった街でひとり、犯罪と戦っている。宿敵であるマッドな犯罪者・オクトパス(サミュエル・L・ジャクソン)との“ヘラクレスの血”の秘密をめぐる争いの中で、やがてスピリットの驚くべき過去が明かされていく――。『300』のフランク・ミラーが放つ、スタイリッシュ・アクション。

『ザ・スピリット』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
全体的にダークトーンに抑えられた映像の中で際立つ赤・赤・赤。映像の見せ方や色の使い方、各シーンにちりばめられた自由奔放でユニークな主張が非常に印象的な作品でしたが、その見た目の独特さとは対照的にストーリーの大筋はものすごくスタンダードだという点はとても意外だという印象を受けました。
たくさん見所はあるのですが、特にオクトパスの本拠地に乗り込む直前のシーンでスピリットが非常階段の外側を鉄棒のようにのぼっていくシーンがものすごくかっこよくてしびれました。あんな感じのマンガをそのまま映像にしました的な映像はすごく好きです。
ビリビリ。


ただ、ユニークではありますが面白いかどうかという点については好みがわかれそうなのでなんともいえません。はっきり言わないということは...と察して欲しいところですが、でも次々に映し出される見たこともないような映像の連続にはかなり感銘というか衝撃を受けました。こんなにも次から次へと見たことのない映像がどんどん出てくるという状況はすごいと思いますし、わたしはその不思議としか言いようのない映像の数々を見られただけでとても満足してしまいました。
最近こういう作品見たことあったよなあ...と思っていたのですが、この鑑賞後の感覚はスピードレーサーを見たときのそれに近いような気がします(感想リンク)。
って全然最近じゃないですが...。


百聞は一見しかずという言葉がこれほど似合う作品はなかなかないかも。
お奨めです。


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