「GOEMON」見たよ


1582年。天下統一を目指した織田信長中村橋之助)は、夢を目前にして家臣・明智光秀の謀反により本能寺で暗殺される。だがその数日後、信長の右腕であった豊臣秀吉奥田瑛二)が光秀を討伐した。秀吉は、信長の後を継ぎ豊臣政権を制定し、ひと時の平穏を謳歌していた。そこに、超人的な身体能力を武器に金持ちから盗んでは貧しい者に分け与える、庶民にとっては英雄であり、一人の盗賊・石川五右衛門江口洋介)が彗星のごとく現れる。ある夜、五右衛門は盗み出した財宝の中から南蛮製の箱を見つける。その箱の中にはある重大な秘密が隠されていた…。忘れ去ろうとしていた過去の扉を開いてしまった五右衛門。こうして、真実を巡る壮絶な戦いが始まる――。戦国の大盗賊・石川五右衛門を題材にしたアクション娯楽大作。時代劇の枠を超えた衣裳や建築、実写とCGの融合により独自の世界観を映像化。紀里谷和明(『CASSHERN』)監督作第2弾。

『GOEMON』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
観終わって心の底から紀里谷監督には謝りたいという気分でいっぱいになりました。いい意味でこれほど期待を裏切る作品はここしばらくなかったと言えるほど、とても楽しく鑑賞しました。正直に言って、観る前は"負の期待"というか"見てはいけないものを見に行こう"的なノリだったことを今はとても反省しています。


わたしはこの作品を観て、大沢たかおはこんなにもかっこよかったのかとしびれてしまいました。
本当にこの作品での彼の立ち振る舞いはすごくよかったです。彼が過去に出演した作品の中でも一番よかったのではないかとわたしは思いますし、少なくともわたしが鑑賞した範囲ではベストだと断言します。


加えて、ストーリーについてはこれだけいろいろ詰め込んでいるのに整合性が破綻せずにラストまで駆け込むように走り続けているのはすばらしいと思います。冒頭の泥棒シーンに始まり、「えー!!そうなっちゃうの?」という驚きのラストまでまったく目が離せなかったということはここに書き残しておきます。


唯一サスケはいらなかったなー...。
最初から最後まで「これはいらないだろう」という感想しかもてないキャラクターでした。五右衛門が何かをしようとすると「それはよくない」としか言わず何だかテンポが悪くなるだけだし、挙句、ラストにあの絡み方ですからもううんざりです。サスケがいない方がいい作品になったように思います。


いろいろと書きましたが本当におもしろかったです。そして本当に偏見ってよくないと心底反省しました。


いくらキャシャーンがアレだったとは言え、観もせずにこれは危険と判断するのは本当によろしくないことです。わたしは予告を観た時点でこれは絶対に地雷だと確信してしまい、GWにid:aki-moriと何の映画を観るのか話し合ったときにも「これはやばいから観るのは止めよう」と提言したほどです。


観もしないで地雷と言ってしまった過去のわたしのことをグーで殴りたいです。


[追記]
そういえば、GOEMONにはK-1ファイターのチェ・ホンマンが出ていたのですが、これが国境を越えてかなり話題になっているようです。


[参考]
あの格闘家、映画「GOEMON」で非難集中のワケ


たしかに「朝鮮を攻めるぞー!!」というセリフも出てくるこの作品において、一番やらせない方がよさそうなところにキャスティングするのはきついジョークだよなあ...。


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