昨日、はてブのホットエントリーでおもしろい記事を見つけました。
「人生では失敗は糧になるんだから、駄作って言われる映画を見るのもたまにはいいんじゃない?」というタイトルのとおり、たまには駄作も観てみようというエントリーです。
内容をちょっと読んでみるとすごく同意できる部分とそうかなあ?と思う部分があって自分の意見とぶつけながら楽しく拝読しました。とてもよいエントリーだと思います。
駄作映画を通しての新たな記憶という側面で耐性として結果的にプラスになることもあれば、酷い映画を見ることで良いと言われる映画がより輝くきっかけになるかもしれません。
人生では失敗は糧になるんだから、駄作って言われる映画を見るのもたまにはいいんじゃない?|Cinema A La Carte
この部分は「ちょっと違うかなあ...」と感じましたが
そして最も言いたいことは、「あんまり周りの評価に左右されすぎないようにしましょう」ということです。見たいと思ったら見ればいい、見たくなければ見なければいいのです。これが今日最も言いたいことです。
人生では失敗は糧になるんだから、駄作って言われる映画を見るのもたまにはいいんじゃない?|Cinema A La Carte
こっちはたしかにそのとおりだなと。
まずはちょっと違うかな..と感じた部分。
「駄作も観た方がいい」という意見に違和感をおぼえるのは、本当に駄作だと思うならわたしは観ない方がいいと思うからです。
人生はやりたくないことをやっていられるほど短くはありませんので駄作だと思ったら観なければいいのです。つまらない映画への耐性なんてつかないし、酷い映画を観ることで他の作品が輝くなんてことはありません。もし本当につまらなくて得るものがなければただ2時間をむだに浪費するだけなんです。
あと、そもそもその作品を観てない人がその作品を駄作と判断することは傲慢だと思っています。
「駄作も観よう」という言葉がわたしには傲慢に聞こえるのは、結局駄作かどうかというのは自分が観るまではしょせん他人の意見でしかないのに、その他人の意見で何かを結論付けているせいだと思います。
どんな作品であっても本当に駄作だったと言えるのは、自分で観て自分がそう判断したときであってそれ以外ではありえません。
と、前半部分には異論を唱えてしまいましたが、後半部分の「他人の評価は気にし過ぎないようにしよう」っていうのは本当そのとおりだと思います。ですが、最近はそれを貫くことがちょっと難しい状況でもあるなとも思っています。
というのは、SNSをふくめたインターネット上では映画が劇場公開された直後からさまざまな感想を読むことができますので、どんな作品であっても世間的にどんな評価がくだされているのかその傾向を知ることは難しくありません。SNS*1だと自然と情報が入ってくるためにそれを完全に遮断することは不可能ですし、逆に「観ようと思ってなかったけどおもしろそうなので観て見たくなった」など、参考になる意見もあることを考えるとすべてを遮ることはいいことばかりではありません。
結局、「他人の意見に左右されない」ことも必要だけど「他人の意見を取りこむ」ことも必要であり、要はそのバランスの問題ということになります。答えになっているようでなってない要約ですが、でもそうとしか言えません。
つまり最終的には話は一周して元に戻り「観たいと思った映画だけ観ればいい」という答えになるのですが、これだけだと観る作品が主観に依り過ぎるきらいがあります。とくにわたしのように映画とは無縁の生活を長く続けてきた人間が映画を観始めると、どうしても観るジャンルが極端に偏ってしまいます。
偏るのはべつにいいんじゃない?という意見もあるでしょうしそれに異論を唱えるつもりはありませんが、わたしはせっかくだったらいろんなジャンルを楽しめるようになりたいし、現時点では自分の興味から外れているけどおもしろい作品も観てみたいと思いました。
そのため、適度に他者の意見を取り入れるためにどうすればいいのか?と考えながらこの7年間いろいろ試行錯誤しましたが、結論としては以下の2点が自分のルールとなりました。
- おもしろくなかったという意見は誰の意見でも参考にしない
- 「この人がおもしろいと言ったらできるだけ観てみよう」という人を決めた
1点目は書いたとおりで、おもしろくなかったという意見は誰の意見であっても参考にしないことにしました。
予告を観るなり、ニュース記事やインタビューを読んで自分で判断することにしています。
そして2点目は「この人がおもしろいというなら観てみよう」という人を決めました。
結局他人の意見に振り回されてんじゃん!と言われそうですが、そうではなくて、信頼できる人を見つけてその人のポジティブな意見は参考にしようというだけです。上で書いたとおりネガティブな意見は参考にしません。
参考にしている人はたくさんいますが、最優先で参考にしているのはこの方々です。
わたし自身が好きだと自覚していないジャンルの作品をたくさん観ていることや観た映画のことはおもしろくてもおもしろくなくてもちゃんと感想を書いてくれることが選出の大きな理由です。そしてこの人たちがほめた映画はたしかにおもしろいぞという信頼の積み重ねもすごく大事です。
みなさん都市圏にお住まいなのでおもしろいと言われても近くで観れない作品が多いことがとても悲しいのですが、それはわたしの住む場所の問題なのでしょうがないですね...。いつもお世話になっています(ぺこり)。
みなさんもよいメンターを見つけて、楽しい映画ライフを送りましょう!(無理やりまとめ)
おしまい