トワイライト〜初恋〜


フェニックス高校に通うベラ・スワン(クリステン・スチュワート)は、変わり者のため学校では孤立してた。だがある日、母親が再婚するため、ワシントン州にある小さな町・フォークスで父親と暮らすことになる。そこでベラは、謎めいた美少年、エドワード・カレン(ロバート・パティンソン)と出会う。やがて2 人は、恋に激しく燃える。エドワードには、ある秘密があった。彼は、1918年から年をとっておらず、不死のヴァンパイアだった。だがエドワードには牙がなく、人間の血は飲まない。彼の家族は、ヴァンパイアの中でも変わった生き方をしていた。そしてエドワードにとって、ベラは90年間待ち続けた“魂の友(ソウルメイト)”だった。やがて、エドワード家の敵ともいえるヴァンパイアたちがベラを探し出し、この町へとやって来た。いったい、エドワードとベラの運命は――?

『トワイライト〜初恋〜』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


ラブストーリーというジャンルは、その名のとおり"男女2人が好きだ/嫌いだとくっついたり離れたりする"ものだと理解しています。
また、当然作品の主軸が恋愛になることを考えると、このジャンルで作品ごとに異なるのは「設定」と「結末」の2つに限定されます。
設定とは「どんな2人がどんな場所で何をきっかけに惹かれあうのか」という部分であり、また、結末とは「2人はどうなるのか?」という部分を表します。
ラブストーリーというのは非常にポピュラーなジャンルですから、昔からこのフレームワークで多くの作品が撮られています。そしてそれを観る人たちもまたこのフレームワークをよく理解しており、作品を観るかどうかを決める判断基準としてその「設定」は自分が好きな設定なのかどうかで判断しているのです。
もちろん演出などによる見せ方というものもありますが、それは観ている人が判断するものであって、当然作品を観る前には分からないことですから、観る作品の判断基準にはいっさいなりえません。また「結末」についてはさらに知る余地がありませんので判断基準としてはあまり有用ではありません。
つまり「設定」こそがラブストーリーに分類される作品を観たいと思わせられるかどうかの唯一の基準になりうるのです。


あまり好んで観るジャンルではないのに偉そうに書いてしまいましたが、上記のとおり設定がすべてのラブストーリーというジャンルにおいて、"ヴァンパイアと人間の禁断の愛"という設定はかなり高感度の高い作品と言えます。


私は10代の頃にヴァンパイアに憧れていた時期がありまして*1、色白でイケメンでものすごく強いのに日光に当たるだけで「ウッ...」とか言っちゃうような弱い一面もあるというそのギャップがものすごくイケてる!!と感じていました。そしてここからは私の妄想なのですが、そんなかっこいいヴァンパイアという存在に憧れている女の子は絶対に少なくないはずだと思い込んでいましたし、女の子は絶対に吸血鬼が好きなんだと確信していました。だからこそヴァンパイアになりたいなどと思っていた、というのはとても内緒にしておきたいわたしの恥ずかしい過去なのでそっとしておいてください。


話がとてもずれてしまったので戻しますが、とにかく色白でチョーイケメンヴァンパイアとの禁断の恋という設定は非常に強力だったらしく、映画館には普段よりも女性客が多かった気がします。やっぱりみんなヴァンパイア好きなんですよね、きっと。
この作品の感想としては「設定がすばらしかった」という一言に尽きると思います。それ以上は特筆すべき点は特になくて安心して最後まで楽しませてもらえる作品でした。


ひとつだけとてもおもしろいシーンがあって、それはエドワードの家族が雷の鳴る空の下で野球をやるというシーンです。
「ヴァンパイアが野球ってw」と思わず笑ってしまったのですが、何だかこのシーンがとても印象的で観終わってもこのシーンしかほとんど思い出せないほど強烈なインパクトを受けました。あの演出は結構好きかも。


公式サイトはこちら

*1:もちろん別に血が吸いたかったわけではないので変態扱いしないでください