母となりヴァンパイアに転生したベラ、父となったエドワード、運命が大きく変わったジェイコブ。究極の三角関係の果てに、運命共同体となった三人と、その家族たち。 全世界待望の最強シリーズの最終話は、さらなる壮大な争いとドラマが描かれ、 集大成にして最大のクライマックスを迎える――。
『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮で観てきました。
「伝説が、壮絶に、終わる」
というキャッチコピーが印象的だったのは昨年公開された「ダークナイトライジング」ですが、個人的に早く終わって欲しかった伝説と言えば、本作品で5作目となるこの「トワイライト」シリーズです。
「トワイライト」シリーズは2008年から始まった人気シリーズ...と言えば聞こえはいいですが、人気があったのはアメリカであって日本での興収はわりとさんざんなようです。わたしはこのシリーズは1作目から全部観ているのですが、過去の4作がまたたいへんひどい出来でして作品を、そしてその続編を観るたびにあまりのおもしろく無さにハートブレイクしていました。
やたらとわがままなベラとそのわがままを許して甘やかすヴァンパイアやオオカミたち。
本シリーズはそんなくだらないやり取りを見せ方を変えながら繰り返されるだけの作品でして、そうだと分かっていながらもわたしはいちいちそれに腹を立ててしまい、どの作品もほとんど楽しむことができませんでした。見どころと言えるシーンはそれぞれあるんですけどね...。
ここまで読んだ方の中には「そんなに合わないならもう観なきゃいいじゃん」と思う方も多くいそうですが、でも「観ないで後悔するよりは観て後悔すべき」をモットーとするわたしとしては、続編が公開されるたびに「アメリカでは人気のあるシリーズなんだし、もしかしたら次こそはおもしろいんじゃ...」と淡い期待を抱いて観に行ってしまうわけです。毎回期待して観に行っては裏切られるということをこの4年間ずっと繰り返してきたわけですから、そのことをもってわたしの学習能力が疑わしいと言われたら返す言葉はありません。
そんなトワイライトシリーズも今作をもってやっと完結とあいなりましたので、「もう最後だしおもしろくなくてもいいや」といままでのことは全部忘れたふりをして観に行ってきました。
そんな期待値はミニマムの状態での鑑賞でしたが、オープニングがやたらかっこいいホラー映画然としていたために「これはもしかして有終の美を飾るのでは...」とかなり興奮してしまいました。ただ、そのオープニングが終わって本編になると早々にベラがエドワードとジェイコブにDVをはたらくという笑えるようで笑えない展開がまっていました。どうやらヴァンパイアになったベラはあの一族の中で一番腕力が強くなってしまったらしく、もはや誰も彼女を止めることが出来なくなったようです。
ただでさえわがまま放題のベラが最強とか笑えな過ぎます...。
さらにその直後にベラとエドワードのラブシーンが続きまして、暴力をふるってからのセックスという非常にアドバンストな展開に何とも言いようのない気分にさせられました。
加えて、おそらくこの作品一番の見どころであるヴォルトゥーリ族との戦い自体は映像的にも展開的にもかなりおもしろかったのですが、その決着の付け方が残念過ぎてがっかりしました。
展開的には夢オチに近い感じですが、こういうのはちょっと好きじゃないです。
原作がそうなんですよと言われたら返す言葉はありませんし、たしかにハッピーエンドを望む人にとってはあの展開こそがベストなのでしょうがでも思わず「そりゃないよ...」と口から出てしまうくらいがっかりしました。ひさしぶりに映画観ながら舌打ちしちゃったよ...。
というわけで、見どころはわりとありましたしシリーズ5作の中では一番おもしろかったのですが、最後の最後までむかつく作品でした。
ちなみにラストシーンは花畑でエドワードとベラが永遠の愛を誓うという内容なのですが、「脳みそお花畑的なお話でした」という総括をしているような映像でしてこの作品の最後にはぴったりだなと感心しました。
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