マンマ・ミーア!


ギリシャエーゲ海に浮かぶ小さな島。母・ドナ(メリル・ストリープ)の女手ひとつで育てられた娘・ソフィ(アマンダ・セイフライド)は、結婚が決まり、式に父親に出席してもらいたいと願っていた。そこで、母親の日記から自分の出生の秘密を探り始めたソフィ。日記に記してあった3人の父親候補、サム(ピアース・ブロスナン)、ビル(ステラン・スカルスガルド)、ハリー(コリン・ファース)を、母親に内緒で招待してしまった。予期せぬ彼らの登場に戸惑うドナと、3人から自分が父親だと言われ混乱するソフィ。結局、本当の父親が分からないまま、結婚式が始まってしまう…。メリル・ストリープ主演、大ヒットミュージカル「マンマ・ミーア!」の映画化。

『マンマ・ミーア!』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
ヒカリ座で上映が始まったことを知り、いてもたってもいられなくなって観に行ってきました。本作を観るのははこれで3度目ですが、何度観ても色褪せない素晴らしい作品だとあらためて実感しながら鑑賞しました。


わたしの感覚では、おもしろいなと思う映画、つまり観て楽しめる映画というのはわりと少なくありません。個人的には10本観たら半分以上(80〜90%)は楽しいと思って鑑賞しています。これは観に行く時におもしろそうな作品を選んでいるので当然と言えばそうですし、さらにわたし自身のストライクゾーンが広いというのも関係していると思います。あと、楽しめない作品にはそれなりの楽しみ方というのがあって、例えばどこが楽しくないのか考えてみたり、かわいくて気になる子がいないか探してみたり、どこでロケをしたのかクイズを一人でやってみたりなどなど、観る方法を工夫することで大体の作品というのは楽しく鑑賞出来ます。
ですが、「ものすごくおもしろくて画面から一度も目が離せないくらいよかった」というレベルになるとこれが一気に減ってしまい、20-30本に1本、もしくはもっと少なくなってしまいます。最近観たこれに該当する作品としては「チェンジリング」や「ウォッチメン」が挙げられますが、とにかく自分が心の奥底から楽しめる作品にはなかなか出会えないものです。数にしたら100本観て5本くらい*1しか該当しないのではないかと思いますし、今後映画を観る事に慣れていけば慣れていくほど、よりそういったグッとくる作品というのは減ってしまう気がします。何かに慣れていくのって嫌ですねー。


慣れる慣れないはともかく、今まで映画を観てきて「ものすごくおもしろい!!」というほどすばらしい作品というのはとても少ないということを書きたかったのですが、この「ものすごくおもしろい」よりもさらに稀有な作品というのがありまして、それに該当するのがこの「マンマ・ミーア!」なのです。


この作品は過去鑑賞した全ての作品の中で、唯一観ることで元気になれる作品です。
始まった瞬間から終わるその時まで、常に元気が注入されているようなそんな魅力にあふれた作品なのです。このような感覚はいまだかつてこの作品以外からは感じたことがありません。
この作品よりも好きな作品はありますし、この作品よりもおもしろいと思う作品もたくさんあります。そういった意味ではさほど特別な作品ではないはずですが、でもわたしにはこの作品が必要なのです。
仕事で疲れた時とか誰かとケンカして落ち込んだ時、はたまた嫌なことがあってどうしようもなく悲しくなったとき。そんな生きる気力が目減りした時にはこの作品が観たいのです。観たくて観たくてたまらないのです。
この作品は他の作品とは評価軸がまったく異なっていますし、まさにオンリーワンな作品だと思います。


そして鑑賞3度目にしてついにパンフレットを買いました。



次にこの作品が観られるのはどこかで再上映をした時か、あとはDVDを待つしか出来ないので、それまでその腹の足しにでもしようと思います。


[過去の記事へのリンク]
1回目の鑑賞(2009/01/30)(通常バージョン)
2回目の鑑賞(2009/02/27)(−英語歌詩字幕付きバージョン−)


公式サイトはこちら

*1:と言いつつ昨年は良作ぞろいだったので20本くらいありました