切れ者だが冷徹で非情な一面も持つ救命救急センター長・速水にかけられた「殺人と収賄」の疑惑、そして彼を取巻く医師たちの複雑に絡み合う様々な思惑。“ ジェネラル・ルージュ（血まみれ将軍）”の異名を取る彼は、シロなのかクロなのか？ 「バチスタ事件」から1年、東城大学付属病院で再び巻き起こる事件に、田口＆白鳥が再び挑む！ 竹内結子＆阿部寛の主演で現役医師・海堂尊による大ベストセラーを映画化、大ヒットとなった医療ミステリー『チーム・バチスタの栄光』の続編。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮にて。一年前に公開された「チーム・バチスタの栄光」の続編。
前作同様、大学病院を舞台に繰り広げられる権力闘争に加えて、業者との癒着問題や救急医療の難しさを扱うなど非常にたくさんのことが盛り込まれた作品でした。次々と現れた謎の数々が徐々に暴かれていく気持ちよさはまさにミステリーの醍醐味そのものだったし、加えて堺雅人演じる速水のキャラクターがあまりにかっこよすぎたのか途中で鼻血が出てきて止まりませんでした。いやー、びっくりした。あんな上司だったら反発しながらも着いて行っちゃうなあ。すごくよかった。
それと彼にジェネラル・ルージュの名前が付いた経緯がラスト直前に明かされるのですがこれにはちょっと笑ってしまいました。堺雅人だからそれほど抵抗を感じないのですが、冷静に考えたらあれはありえないよなあ....。
あと、前作を観たときにも感じたのですが、竹内と阿部はコンビというよりもただの顔見知り同士以上の間柄ではないんですよね。だから「二人がタッグを組んで事件を解決」と言われても何だかピンとこない。作品中でもそれほど二人が協力したり、絡んだりするシーンが少ないのもそう感じる理由だと思うのですが、もっと二人が互いを必要とするような展開や演出があればいいのになーと思ってしまうのです。
原作はどちらも未読なのでもしかしたら原作に忠実なだけなのかも知れませんが、竹内も阿部もそれぞれはとても魅力的な役だっただけにその点だけがちょっと残念でした。
と、気になる点はありましたが、前作よりも非常に惹きつけられる作品になっていてものすごくおもしろかったなと感じました。
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