「探偵はBARにいる2」見たよ


探偵(大泉洋)行きつけのショーパブの従業員で友達の、オカマのマサコちゃんが殺された。マサコちゃんは手品が得意で、マジックコンテストの全国大会に出場。二日前にその祝賀会を高田(松田龍平)や仲間の皆で祝ったばかりだった。なかなか進まない捜査の中、探偵の耳に「マサコちゃんは政界の闇に触れたから殺された」といううわさが入る。時を同じくして、探偵を尾行してきた、とある女から事件究明の依頼を受け――。

『探偵はBARにいる2 〜ススキノ大交差点〜』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座で観てきました。

前作「探偵はBARにいる」がたいへんおもしろかったので期待して観に行ってきましたが、その続編は前作の設定や雰囲気をきっちりと継承したとてもよい続編でした。前作の舞台とそこで構築した人間関係をきっちりと再利用することで、あの魅力ある世界観をしっかり踏襲しながら新たな物語を構築できていた点はひじょうによかったなと思うし、そのおかげで前作が大好きだったわたしは作品の世界に即没入できたのもうれしかったです。


そして前作から引き継いだのは登場人物や舞台だけではありません。


依頼人が美人で探偵が惚れてしまうというところや、やたらエロかったり暴力的なシーンなど前作をもりあげる要因となったエッセンスがしっかりと練り込まれています。すすきのだけでなく、北海道の魅力も詰め込まれているので観ていると急に北海道に遊びに行きたくなるんですよね...。


前作が好きな人ならぜったいに観て損のない作品です。



ただ、エロありバイオレンスありというフォーマットはこの作品を特徴づける大事な要素ではありますが、ところどころその型にこだわりすぎたんじゃないかと感じるところがいくつかありました。物語の自然な流れでそういったシーンが出てくる分にはいいのですが、それらの要素を盛り込みたいがゆえに差し込まれたんじゃないかという気がする部分があったためにちょっと一歩引いてみてしまう部分がありました。


前作があまりにおもしろすぎたためだと思いますが、傑作の続編というのはどうあがいても前作の呪縛から逃れるのはむずかしいことだとしみじみ実感しました。


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