夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは? 山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位の傑作、

夜は短し歩けよ乙女 森見 登美彦:文庫 | KADOKAWA

読み始めてすぐは「文体は古臭いし何でこんな作品がこんなに評価されてるんだろう?」と不思議でならなかったのですが、10ページと読み終わらないうちに作品の世界にグンと引き込まれてしまいました。「黒髪の乙女」の行動や思考のかわいさは素晴らしかったし、「先輩」や樋口君、羽貫さんを初めとした魅力ある登場人物たちもすごくよくてあっという間に読んでしまいました。巻末にて羽海野チカが登場人物たちを描いているのですが、まさにこの絵に描かれているとおりどの登場人物もキュートで魅力的な人ばかりでした。


また本書は「黒髪の乙女」と「先輩」それぞれの視点が交互に入れ替わって進むのですが、その設定を巧みに利用して、まったく無関係と思われたことが次のシーンではメインストーリーにリンクされるという構成もすごくよかったです。


あまりに面白くて一度では飽き足らず2回繰り返して読んでしまいました。


公式のサイトがあるようです(こちら)