たしかに面白いかも

 先日NHKラジオ深夜便でフランスからの話を聞いていて、へえと思った。フランス人は65歳から70歳が人生で一番幸せだというのだ。年を取るとあまり幸せなことってないなと自分は思っていたので、意外でもあった。

フランス人は65歳から70歳が人生で一番幸せ: 極東ブログ

私自身、人が老いることに対して感じる印象は負のイメージが強いし、とても意外に感じました。
じゃあこれを自分のことに置き換えて考えてみると、これから先、例えば話題にあがっているような60-70歳の自分を想像してみると、上で書いていることと矛盾するようですが意外に今よりも幸せなんじゃないかと漠然と思ったりします。その年齢まで生きられたらそれはそれで幸せだなと思うし、子どもたちが今の自分くらいになった姿を見られたら嬉しいなと素直に思います。

とは言っても、30年後が今よりも幸せになりそうだという根拠は実は特になくて、まあいつもその時その時が一番幸せだから30年後もきっと幸せなのかなという程度の理由です。理由とか根拠というよりも言いがかりとか希望的観測に近いのかも知れませんが、こういう楽観的な人生観をもてたことはわたしの人生で一番の収穫だと言えるだろうし、そのくらいに運がいい人生を歩んできたのかなという気がします。


話が突然変わってしまいますが、わたしが秋田に住んでいた頃、隣の部屋で寝ている祖母は毎日ラジオを付けたまま寝ていました。そのラジオから流れていたのがNHKラジオ深夜便でして、吉川英治名作選で宮本武蔵が流されていたのをこの記事を読んで思い出しました。祖母自身は寝る時にはラジオを止めようと思っているらしいのですが、いつも眠気に負けて止められずじまいだったラジオが結局そのまま朝まで流れっぱなしということも少なくありませんでした。今日のよううな眠れない夜は流れてくるラジオの音声に耳を傾けて、暗闇の中に現れた音だけの世界にただじっと過ごしていたこととかが記憶の片隅から起き上がり、はいずりだしてきました。


幸せかどうかは置いておいて、ひとまずラジオを聴きたくなってきました。