NHKのデジタルネイティブ見たよ

ここの告知を見た後にNHKのサイトを眺めていたらとても面白そうだったので、映画を観に行くのを止めてこちらを見ることにしました。
デジタルネイティブという表現は何だかしっくり来ませんでしたが、幼い頃からインターネットの世界に触れて育った世代の感性についてさまざまな事例を取り上げていて非常に面白かったです。


一番見たかった「はてな」の部分については、はてなユーザであれば知っているような話がメインでそれ自体は珍しくも何ともなかったのですが、実際にid:jkondoid:naoyaが働いている様子や社内の雰囲気を映像として見たのは初めてでそこはひじょうによかったなと。
それにしても、いま、はてなって48人も社員がいるんですね。もっと少ないのかと勝手に思っていたのでちょっと驚きでした。たしかにこれだけのサービスを開発/運営していくだけでなく、会社として存続していくことを考えれば決して多い人数じゃないですよね。


と、話がそれてしまいましたが、はてなの社内の様子が垣間見れて大満足でした。


で、お目当ては上記のとおりはてなの部分でしたが、とても面白かったのは一番最初に取り上げられていた元素カードゲームを開発している会社のCEOである15歳の少年のお話。なんつーか、他の子はともかく、この子についてはデジタルネイティブ云々関係なしに単純に事業家としての資質があるのだろうなと思わせるに十分なほどすごい存在感でした。見た限りでは両親の影響でも無さそうだったけど、あんな思考や能力ってのはどうやって身につけるんでしょうね。彼の妹も12歳で顧客管理を担当しているという話から考えると、先天的なものだけとは思えない後天的な何かがありそうです。
名だたる経営者たちの前で「初年度は100万ドル儲けたい」と宣言する彼の表情にはものすごくグッときました。


あと、とても興味深かったというか、きっと番組的にもっとも推したかった内容はここじゃないかと思うんだけど、ここでデジタルネイティブと呼ばれていた少年/青年たちの能力のすばらしさと対照的に描かれていた親世代の無理解。ネットと現実は区別する必要がないと言い張るネイティブたちに対して、ネットでは真っ当な人間関係は築けないと主張するその親たちの間にある壁の高さはなかなかのものだなと。
このどちらにも属さない中途半端な立ち位置のわたしとしては、親が分からないと嘆く気持ちもよく分かるし、現実とリアルの区別がつかないという感覚も想像できるけれど、どちらが正しいのかというのは決められないしだからこそそこに大きな障壁があると感じるわけで。


期待していた以上におもしろい番組でした。