「バイロケーション【表】」見たよ


ある日、スーパーでニセ札の使用容疑をかけられた高村忍。10分前の防犯カメラ映像には、いるはずのない自分が映し出されていた。警察に連行された忍は、刑事から想像を絶する真実を聞かされる。“バイロケーション”、それは、自分と同じ容姿でありながら全く別の人格を持つ、もう一人の自分だった。通称“バイロケ”と呼ばれるその人物は、オリジナルよりも凶暴な性格を持ち、必ずオリジナルを殺しに来ると刑事は言う。バイロケに悩む者たちが集う「“バイロケーション”の会」へと連れてこられた忍は、大学生の御手洗巧、謎めいた少年・加賀美榮らと出会うのだが…。

『バイロケーション』作品情報 | cinemacafe.net


TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


自分とまったく同じ姿かたちをしていて、かつ、直前までの記憶も共有している別人格「バイロケーション」が自分の近くに現れるようになってしまって....というお話。

「自分と見た目が瓜二つの別人」といえばドッペルゲンガーがまっさきに思い浮かびますが、それとは違って現れる直前までの記憶も共有しているという設定はすごくおもしろいと思ったし、その設定がバイロケーションと本人を区別することを難しくて物語をいい具合に引っ掻き回す要素になっていました。記憶って超大事。

あとはバイロケーションが現れるようになる理由づけもシンプルで分かりやすくてよかったですし、物語の結末へのつなげ方もすごくきれいに組み立てられていてその構成のうまさにもいたく感心してしまいました。

ただ、そういった個々のエッセンスというか枠組み自体はすごくよかったのですが、映画としておもしろかったかというとちょっと微妙でした...。大事な情報が後出しされて幻滅することが多かったのが個人的にはマイナス要素でしたが、それだけでなく、そもそもおもしろいのは設定だけで物語そのものがあまりおもしろくないというのが大きかったなと。


ちなみに、この映画は【表】/【裏】という2作品に別れていて同じ物語を視点を変えて楽しめるようになっているようです。
わたしが今回観たのは【表】でしたが、先週末から公開されている【裏】をみるべきかどうかちょっと悩んでいます。正直もういいかなあ。。


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