七夜待

 

日本を旅立ち、単身タイに降り立った彩子(長谷川京子)。だが、ホテルに向かうはずのタクシーがたどり着いたのは、混沌とした森の中だった。そこで、彩子はタイ人の母子とひとりのフランス人と出会う。言葉も通じない、相手が何者かも分からない、コミュニケーションも取れないことへの不安と混沌の中、苛立つ彩子はタイの古式マッサージに触れる――。『殯の森』で2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞をした河瀬直美監督の最新作。

『七夜待』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。河瀬直美監督最新作。
前作「殯の森」はカンヌでグランプリを受賞した作品だったのでとても期待して鑑賞したのですが、正直にいうとわたしはこれをどう受け止めてよいのかまったく分からず、今でも理解不明な作品としてわたしの記憶の中につよく印象付けられています。観たのはもう10ヶ月ほど前なのですが、いったい何が話の核だったんだろう...とたまに思い出すことがあります。


そんな彼女の最新作ということで「これはリベンジだ!!」と勢い込んで観てきたのですがやはり理解するのは難しい...という印象を受けました。簡単に言うと負け戦です...。


言い訳になってしまいますが、わたしは過去にこの作品に相当する作品、もしくは、この作品の属するジャンルに相当する作品を観たことがないのだと思うのです。わたしは、物事を理解する時に過去に経験した類似の何かをモデルにして理解することが多いので、理解が進まない理由としては類似のものを知らないとしかもう思えない。
ドキュメンタリーよりも生々しいし、映画を観ているというよりも友達に借りたビデオに入ってた映像を見せられているような、そんな不可解な印象を残すこんな作品を今だかつてわたしは観たことがないのだ。いや、唯一「殯の森」がそんな作品だったかな。


とにかく観終わって1日経った今でも、わたしはまだこの作品をうまく消化出来てません。
こういう時は、ひとまずこの作品はこういうものだと一旦すべてを飲み込んでしまうことにします。そうやって自分自身の中で消化出来る日を気長に待つことにします。


公式サイトはこちら