「スノーホワイト」見たよ


邪悪な王妃によって城を追放されてしまった白雪姫(クリステン・スチュワート)。ハンツマン(クリス・ヘムズワース)は彼女を守るため、森で生きていくためのすべを教える。そして、白雪姫は8人の小人や王子の力を借り、王妃を打倒するため立ち上がり…。童話「白雪姫」をもとに、アクションを交えた現代版リメイク。戦う白雪姫を演じるのは『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。その他、王妃をシャーリーズ・セロン、白雪姫を救うハンツマンを『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが演じる。

『スノーホワイト』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮で観てきました。


公開初日のレイトショーを観に行ったのですが、何とまさかの満席状態。
話題作ではあるし、テレビでもCMをしていたものの、まさかこんなに人が入る作品だとは...。小さめのスクリーンではありましたが、この手の作品で満席になるのはとてもめずらしいし、ここ最近はこんな経験はあまりありませんでした。

というわけで、めずらしく大勢の人に囲まれて鑑賞してきました。


童話「白雪姫」のストーリーをベースに描かれた作品でしたが、原作のストーリーのコアな部分は踏襲しつつ、さらにその世界観を見事に実写で再現しているよい作品でした。不思議な世界の世界観や空気を細部にわたってリアリティをもたせて再現している点はたいへんよかったですし、「もし自分がこの非日常的な世界に足を踏み入れてしまったとしたら...」と考えずにはいられない気分になりました。

そういったこの世界の魅力がうまく伝わるように丁寧に描いているところはすごく好き。


たとえば「女王が鏡に誰が一番美しいのか問いかける」シーンや「毒りんごを食べたスノーホワイトが眠りっぱなしになってしまう」ところなどは原作の名シーンの映像化として楽しめたし、森に迷い込んで酩酊状態になったときやトロールに襲われたときの臨場感あふれる映像の数々は映画の中の世界に観客であるわたしをぐっと引き込んでくれました。


ただ、ひとつだけどうしても納得できなかったのは、主演にクリステンが配役されているということです。


超人気だというのが腑に落ちない「トワイライト」シリーズでもそうですが、クリステンがなぜこれほどお姫様扱いされる役に抜擢されるのかと分からないし理解に苦しみます。というか「分からない」というよりも、単に彼女が美人扱いされているという事実がただただ納得できないだけなのです。


この作品にしても、たとえばシャーリーズ・セロン演じる邪悪な女王が自分よりも美しいスノーホワイトの登場におびえるという設定ですが、セロンの圧倒的な美しさに比べたらクリステンは普通過ぎるのでまったくおびえる必然性を感じないんです。

もちろん映画のすべてのシーンやキャストに説得力がなければならないとは言いませんし、これをもってすべてがダメだと否定したいわけではないのですが、美しさを絶対的な価値基準として物語が成立している本作においてそこに説得力をもたせられないのは根本的なミスだと思うわけです。


クリステンは演技もうまいし、それなりにかわいいとは思んですが....。


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