「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」見たよ


国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.は、滅亡寸前にまで追い込まれた2年前のニューヨークでの戦いに震撼し、世界中を監視下に置き、実質的に支配できる防衛システムを作ろうとしていた。70年の眠りから目覚め、以前の戦いでリーダー的存在として活躍した“キャプテン・アメリカ”ことスティーブ・ロジャースクリス・エヴァンス)は、いまではワシントンD.C.でシールドの一員として活動していた。しかし、状況は一転。彼は、シールドの一員であるアベンジャーズのメンバー、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)と共に、仲間から追われる身に。しかも首謀者が亡くなったはずの戦友、ウィンター・ソルジャーだと分かり…。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』作品情報 | cinemacafe.net


前作「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」は、ボリュームはあったしそれなりにおもしろかったものの、どうしても直後に公開される予定だった「アベジャーズ」の前振りのために無理やり撮られたようなそんな気がしました。ずっと気になっていたキャプテン・アメリカの出自を知ることができたのはとてもうれしかったのですが、淡々と進めなければならないほどたくさんの物語が詰め込まれていたためか、全体としてはやや地味な印象を受けたのです。

そんなこともあって続編であるこの作品には大きな期待はもっていなかったのですが、予想外にエンターテイメント要素満載のとても楽しい作品でして期待していた以上に楽しめました。すごくよかったです!


あれこれ映画を観るようになって、一口にヒーローといってもその強さやタイプはいろいろとあることに気付きました。

とくにそのことをつよく感じたのは「アベンジャーズ」を観たときでして、たくさんのヒーローが一堂に介したときにその見た目やスタイルの多様さには「おっ!」と驚きを感じたのです。


圧倒的な腕力で触れるモノすべてを吹き飛ばすハルクに、強靭なパワードスーツをまとって世界を飛び回るアイアンマンはどれも生身の人間では想像もできないほどの力をもっています。さらに便利に飛び回るハンマーと雷を操るソーも人知を超えた力を有しています。

それに比べてキャプテン・アメリカは空を飛べるわけでもないし、この世に壊せないモノなんてないというほどの怪力でもありません。

もちろんスーパーソルジャーとして肉体改造を施されているわけですから常人とは比べ物にならないほどの強さは秘めていますが、その強さはハルクやアイアンマンと比べるとかなり人間寄りです。もし単純な腕力や強さだけであればアイアンマンやハルクに比べて頼りないことこのうえないはずなのですが、でも一番人類を危機から救ってくれそうなのはキャプテン・アメリカじゃないかなとわたしは思ったのです。


人の想像を超える力をもつ存在、たとえば上で挙げたハルクやアイアンマンもそうですしソーもそうなんですが*1、そういう存在はもっている力の大きさゆえにどうしても力の発揮どころが壮大になりがちです。宇宙を飛びまわる力があれば活躍の場は宇宙全体に及ぶでしょうし、惑星を破壊するだけの力があれば惑星の存亡を賭けた戦いに駆り出されるでしょう。

つまり圧倒的なパワーをもつヒーローは地球や宇宙を救うためのヒーローであるのに対して、キャプテン・アメリカは人類を救うためのヒーローなんだとこの作品を観ながら確信しました。この違いこそがキャプテン・アメリカの魅力であり、存在意義*2なんじゃないかなと妄想していたらあっという間に2時間が過ぎていました。


TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


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*1:これジョークじゃないですよ

*2:大げさ