映画興収、不振 上半期ベースでは過去最低の落ち込み

 映画興行がさえない。今年上半期の邦画・洋画を合わせた総興行収入(1月〜5月)は前年同期比13.5%減、洋画に至っては同21.5%減となり、ここ10年で最大の落ち込みを記録した。DVDの低価格化に加え、1作品あたりの興収の減少傾向を上映本数の増加で補う“薄利多売”戦略が裏目に出ているのが原因とみられている。(岡田敏一)

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080713/tnr0807130051001-n1.htm

この記事の後半でも書いてありますが、やはり公開作品数の増加に比して映画館が減っているために上映期間が短過ぎるのはひとつの要因かなと思います。
例えば観たいと思った作品が公開されたとして、同時に公開されたもっと観たい作品があるとつい後回しにしてしまいます。これはもう時間が限られている以上しょうがないのですが、そうすると順番を待ってさあ観ようというタイミングではもう上映終了ということが多いのです。2週間で打ち切りっていう作品もざらです*1


例えば平日だとレイトショーくらいの時間しか観に行けないし、土日はその週に公開された作品が目白押しなので厳選されたものしか見れません。そうなると日中しか上映していないような作品が増えると観る機会そのものがないために、結局観ないまま上映終了日を迎えるわけです。
観れなかった作品とは縁がなかったと諦めるより他はないのですが、映画をあまりDVDでは観ないというスタンスなので、そうなるとそのまま一生観る機会に恵まれないことになるわけです。それは本当に悲しい。


上映作品の回転の良さはたくさん観る立場からするとありがたいのですが、いい作品までもがあっというまに消えてしまうことは全ての人にとっての損失です。観たい人が観たいときに映画館で観られることってすごく大事なんだと思うのです。
そのためにも、やはり映画館がもっとたくさんあることと映画を観る人が増えることが必要なんだろうなあ。

*1:最近打ち切りが早くて悲しかったのはJUNOだなあ...。まさか3週で打ち切られるとは思っていなくてがっかりしました。あと一回観に行きたかったのに非常に残念でした。