ハードキャンディ

好奇心旺盛で未だあどけなさを残す14歳の少女、ヘイリー。彼女は、出会い系サイトで32歳の売れっ子フォトグラファー、ジェフと知り合う。2人はチャットの会話を続けるうち次第に意気投合、3週間後にはついに実際に合う約束を交わす。待ち合わせ場所のカフェでヘイリーを見つけたジェフは、キュートな彼女をすっかり気に入り、さりげなく自宅へと誘う。まるで無防備なヘイリーは、不安がる様子もなく彼の後について行くのだが…。

http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/14438/

エレン・ペイジの出演作ということで手にとってみたのですが、あまりのおそろしい展開に終始ブルブルしながら見る羽目になりました。よっぽどホラーなどの方が観れるというか、こんな何となくありがちなシチュエーションであんなことになってしまったら...と思うともう怖くて悪いことなんて出来ません。すごかった...。


一番記憶に残っているのは、この作品を観た男性のほぼ大半が同じだと思うのですが、ジェフが去勢されるシーンです。ヘイリーが医学書を片手に去勢を行うシーンを観ていたら、もう何だか自分が去勢されているんじゃないかと思うくらい気持ちが萎えてきました。
ただ、性犯罪者への罰の一環として去勢すべきだという意見には今まで同調してきましたが、やはりそうすべきだという気持ちの後押しにはなりました。なんていうか、観ていて本当に取られたような気がして分かったのですが、実際に取られたら性欲が全部削り取られるような気がします。何ていうか物理的に削り取られるのと同じというか、取ってしまうことで性犯罪の再犯防止には役立つような気がするのです。


普段から性犯罪なんてしたいと思わないけれど、これを観てその誓いを新たにしました。


観る前は「さすがにJUNOみたいな役ではないよなあ」と思っていましたが、とは言っても心のどこかであんなキュートな役かなあなどと期待していたわけです。まさかこんなおそろしい役とはつゆほども予想していなかったので驚いてなきたくなりました。というかちょっと泣きました。
ただ、彼女の懐の深さというか4年以上前にこのような役を演じて経験を積んでいたという事実は率直に嬉しいなと思います。この作品のようにあまり過激だと参ってしまいますが、もっと多くの表情を観てみたいとあらためて感じました。
やっぱりエレン・ペイジはすごくいい。

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