僕の彼女はサイボーグ


ひとりぼっちで、寂しく過ごす20歳の誕生日。寂しい大学生・ジロー(小出恵介)の前に、突然キュートな彼女(綾瀬はるか)が現れる。彼女と過ごした数時間は、人生の中で最も輝ける時間となるが、突然彼女はジローの目の前から消えてしまった…。そして、1年後の21歳の誕生日、ジローは再び彼女と出会う。だけど、似ているけどどこか違う、完璧な彼女に変わっていた。しかしそれは、決して起こるはずのなかった、運命を変えてしまう恋の始まりだった――。

『僕の彼女はサイボーグ』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
理想と思えるくらいかわいい彼女が突然目の前に現れて一緒に住むことになったなら...。そんな事を考えたことのない男なんてこの世の中にはいないはずだと確信していますが、そんな世の男性陣の夢と希望をかなえてくれる作品でした。
ただ、一緒に住み始めてからの展開が理想かどうかはまた別物でして、非常にユニークなストーリー展開には正直着いていくだけでやっとでした。それでも伏線の回収の仕方や果たしてどうなってしまうのだろう...という展開の破天荒さには他にはないパワフルさを感じましたし、結構面白いなと感じました。


これから観る人に注意を促すとすれば、ストレートなラブストーリーとはちょっと言いがたいので、おふざけ映画ラブ!!な人でなければ観るのは待った方が賢明かも知れないということです。うまく表現出来ないのですが、こういうバカバカしさを楽しいと感じるかふざけ過ぎてて不愉快と感じるかはとても微妙なラインでして、許せる人にはとても楽しめる作品だけどそうでなければ最後まで観ていられないんじゃないかと思うのです。実際、私の観た回では、途中で席を立って帰ってこなかった人が1名いました。


とりあえずこのDVDを観て面白いと思えたらきっとこの作品も楽しめると思うので、この映画を観る前の試金石としてエクスクロスを観てください。


ちなみに私はエクスクロスがとても好きです。


さて。いろいろと書きましたがこの作品のみどころは、綾瀬はるかさんの見せるサイボーグへのなりきりっぷりとまったく予想もつかないストーリーの2本柱だと感じています。


綾瀬さんは、作中では両手で間に合うくらいしかまばたきをしていないのではないかと思ってしまうほどサイボーグを演じてきっていてその頑張りには心底感心しました。
そして私の予想の斜め上をいくストーリーは他の作品では味わえないくらい衝撃を受けました。出演者が最初に台本を見た時にどう感じたのかぜひ聞いてみたいです。その支離滅裂とも思えるストーリーが、最後にはひとつの作品として収まってしまうという事にもすごい感銘を受けました。ホントすごいの一言。


見終ってエンドロールを眺めながら、いいものを見せてもらったという気分にひたりました。


そうそう。先日、とある有名な映画批評サイトでこの作品が採点不能と評されていました。

さて、これ以上は事前に情報を仕入れず、予告編すら見ないで劇場にいっていただきたい。そうすれば、後半のストーリーにあなたは絶句し、今年ナンバーワンのトンデモ映画のすべてを堪能できるはずだ。

アホ度100、9割がたドン引き間違いなしの異様な映画。鑑賞後も後を引く仕掛け……。いやはや、こりゃじつに凄いものをみせてもらった。韓国パワー恐るべし。

超映画批評『僕の彼女はサイボーグ』採点不能(100点満点中)


予告を見ないで...というくだりは大地震のことを知らないでということなのだと思いますが、たしかにあそこを知っているかどうかだけでも覚悟はだいぶ違ってくると思います。私は他の映画を観た時にこの作品の予告を観てしまっていたので、「あれを観る限り、きっと(いい意味で)ヤバイ作品だ」と思っていましたし、そのおかげで今回この作品を観るにあたってはそれなりの心づもりで観ました。
予告だけでも観ておいてよかったと思っています。


つうか、この作品は予告を観ないで観に行ったらダメでしょ。ダメと言うか非常に危険です。
予告か、もしくはエクスクロスを観た上でそれでもぜひ観たいという方は絶対に観に行ってください。観る人を選ぶ作品ですが、ツボにはまれば非常に楽しい作品だと断言出来ます。


観に行く際にはラブストーリーを期待するとびっくりするので、頭の中をニュートラルにして観に行くことをお奨めします。


公式サイトはこちら