「トゥモローランド」見たよ


ケイシー・ニュートン、17歳。ある日、彼女の持ち物に見慣れぬピンバッジが紛れ込む。それは、彼女が夢見た世界へのチケットだった。ピンバッジに触れると、ケイシーはたちまちにしてテクノロジーの発達した未知なる世界に…。果たして、ここは未来なのか?だが、バッテリー切れと同時に、ケイシーは見慣れた世界へと引き戻されていた。必死で夢の世界へと戻ろうとするケイシーの前に現れたのは、ピンバッジを彼女の荷物に紛れ込ませたと言う、謎の少女アテナだった。その世界の名は“トゥモローランド”。再び訪れたいのならば、フランク・ウォーカーという男を訪ねるようにとアテナは誘う。アテナが人類の未来を託したふたりの人間、それこそがケイシーとフランクだった――だがそれは、壮大な冒険の始まりに過ぎなかった。

『トゥモローランド』作品情報 | cinemacafe.net


以前、大好きな映画の予告についてエントリーを書いたときにid:toshi20さんから教えてもらったのが「トゥモローランド」の予告でした。

当時この予告はまだ劇場でかかっていなくてまったくノーマークだったのですが、バッジに触ると周囲の風景が一変するシーンがとても衝撃的でどんな内容なのかまったくわからないのに「いったいこれはどんな作品なのだ」とものすごく興味を惹かれました。というか、この予告を観た人で本編が観たくならない人なんていないんじゃないかというくらいインパクトのある予告です。


この予告を観てから半年が経ってやっと公開されたので観に行ってきましたが、予告を観て想像していた内容とはちょっとずれていましたが期待して以上におもしろい作品でした。ストーリーそのものについては個人的にはいまいちでしたが、内容よりもぐいぐい惹きつけるストーリーテリングのうまさにはひじょうに感心させられたし、細部にわたってこだわっていることが感じられる「むかしの人*1が想像していた近未来のイメージ」をほうふつとさせられるアイテムの数々にとてもグッときました。

そしてそれらがただの空想世界の一部として構築されるのではなく「現世とどこかでリンクしている実在の世界」として描かれていたうえにそのことに最後まで違和感をおぼえることなく観られたのはすごいことだと思うし感動しました。この作品に微妙なシーンがまったくなかったといえば嘘になりますが、でも十分すぎるほどの臨場感とリアリティのある世界観がとても魅力過ぎて、おそらくあったであろうマイナス要素はまったく気になりませんでした。

あまりにわたしと性格や価値観が違い過ぎてケイシーとフランクにはまったく感情移入できませんでしたが、そういった点を抜きにすれば不満のない作品だったと言えます。


そういえば、本作でアテナを演じたのはラフィー・キャシディという12歳の女の子ですが、大人びた表情がとても印象的でした。

以前ジョデル・フェルランドを初めて見たときにも思ったのですが、こういう大人さながらの容姿をもつ子どもが大人になるとどういうふうに変わるのかというのはすごく興味があります。落ち着いたたたずまいも自然な演技もとてもよかったので、ぜひこれからもたくさんの映画に出演してその成長ぶりを見続けたいです。


@MOVIX宇都宮で鑑賞

*1:50年くらい前の人