「シン・シティ 復讐の女神」見たよ


闇に抱かれた街で男たちの荒んだ心に光を差す、ひとりの女神・ナンシー(ジェシカ・アルバ)は場末のストリップバーのダンサー。愛するハーティガン刑事(ブルース・ウィリス)を死に追いやったロアーク上院議員パワーズ・ブース)に復讐を誓う彼女のことを、心優しき野獣・マーヴ(ミッキー・ローク)は見守っていた。そんな中、傲慢なギャンブラー・ジョニー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)がロアークと勝負をするものの、ロアークの非道さにことごとく踏みつぶされる。街を腐敗させた彼に対する増悪、稀代な悪女・エヴァエヴァ・グリーン)の台頭もあり、アウトサイダー=“ならず者”たちの怒りが頂点に達する…。

『シン・シティ 復讐の女神』作品情報 | cinemacafe.net


前作は未見でしたが、予告がとてもかっこよくておもしろそうなので観に行ってきました。

ポスターのタイトル部分には「FRANK MILLER'S SIN CITY」と書かれているのですが、フランク・ミラーと言えばわたしの大好きな映画「300」や「ダークナイト」の原作であるアメコミを手がけた方でして、本作「シン・シティ」もまた彼の作品の映像化です。さらにこの作品では原作者というだけではなく監督も手掛けていて、2009年に公開された「ザ・スピリッツ」以来の監督業も務めています。

「ザ・スピリッツ」は観たことすらすっかり忘れていましたが、改めて見比べてみると画面の雰囲気というか構図や配色がすごく似ていることに気付きました。


さて。

冒頭で書いたとおりわたしは前作は未見なのですが、本作の本編上映前に簡単なあらすじがダイジェストで流してくれたおかげでストーリーや人物相関については概ね把握できました。前作とのつながりはそこそこあるというか、ストーリー自体はさほど重なりはないのですが登場人物がかなり被っているので前作をちゃんと観た方が楽しめる作品だなということはすごく感じました。


本編を観ての感想は、予告でも目を引いていた独特な映像は非常にかっこよかったし、とくにアクションシークエンスは満足しました。
モノクロ基調でコントラストを極端に強調した配色と、ところどころにカラーを入れてアイキャッチのように使っているところにすごくスタイリッシュな印象を受けたし、白と黒をベースにしているおかげで血が噴き出したり首が切れて飛び跳ねるような残酷なシーンも直視に耐えられるように感じられました。

真似しようと思ってもできない強烈な個性がにじみ出る映像は非常によかったです。

あとは音楽もすごくかっこよかったし、登場人物のキャラクターもすごく立っていて出てくるほとんどの人たちに強烈に惹かれました。いかにもコミックの中から抜け出してきたような個性ある風貌の人々を違和感なく実写の世界に連れ出して見せたのはさすがの一言です。すばらしい!


ちなみにわたしがとりわけ気に入ったのはミッキー・ローク演じるマーヴ。


無法者で残酷で異常に強いうえにでも実はすごく優しいと言う、もはやなにも言うことのない最高のキャラでした。

あと、チョイ役でレディ・ガガが出ていたのがちょっと驚きでした。そして演技うまかったです。

ただ、そういった個々の要素はすごくよかったし気に入ったものの、いかんせん映画としてのおもしろさがわたしにはまったく感じられなくて作品単体の評価としては低いものとなりました。


@MOVIX宇都宮で鑑賞


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