「今日、恋をはじめます」見たよ


結婚するまで処女であるべきと古風な信念を持つガリ勉の高校1年生・日比野つばき。そして、チャラ男・椿京汰はそんな彼女のファーストキスを奪い、“昭和女”とバカにしながらもつばきが徐々に気になり始め…。

『今日、恋をはじめます』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

古風で冴えないな女の子が超絶イケメンと恋に落ちてさんざん引っ張り回されるんだけど、最後はイケメンの方が彼女にメロメロになっちゃうという、どこかで観たり聞いたりしたことがあるような気がするくらいベタな展開の恋愛映画でしたがすごいおもしろかったです。
ストーリーのテンポがとにかくよかったし、ところどころに散りばめられた笑えるネタが恋愛映画のベタベタ感というか重さみたいなものを取り去ってくれたので、飽きたり嫌になったりすることなく楽しく鑑賞できました。


では「この作品がデートに観る映画としておすすめしたいか?」と聞かれたらまったくそんなことはなくて、むしろカップルでは観ない方がいいんじゃないかとわたしは思いました。本作のストーリーを手短にまとめると「いろいろあったけど私たち幸せ(はーと)」というお話なので(超意訳)、一見デートムービーとしては悪くなさそうなんですが、この作品を観ていて感じたのは「女の子といっしょにいるのってたいへんそうだから止めようかな...」ということだったんですよね。

つばきのめんどくささや、京汰の元カノのしたたかさはうんざりするほど生々しく描かれていてとてもフィクションとしては楽しめなかったし、もしわたしがデートでこの映画を観てしまったらいっしょに観に行った女の子をそのまま置いて帰りたくなったんじゃないかという気がしました...。
それだけ人物描写がすごくうまかったということですからおもしろい映画が観たいという人にはこの作品を全力でおすすめしますが、もし幸せそうなカップルが「わたしたちこれから今日恋観に行くんですう(えへ)」と言い出したら、わたしはさりげなく他の映画をおすすめしようと思っています。


あと松坂桃李くんの格好や髪型が「ツナグ」とややかぶっていたので、ふとした瞬間に「これはツナグのスピンオフなのでは?」という妄想がわきあがってきたのは内緒です。コートが同じだったらもう完璧でしたね。


それにしてもあれだけかっこいいと「学校一のイケメン」という役に無理も感じなかったし超納得のイケメンぷりだったし、かっこつけている様ですら嫌味にならずに自然な立ち振る舞いとして見えたのはすごいなと感心しちゃいました。予告にもあった「おれは一回寝た女とはもうやらないの」っていうセリフを一度は言ってみたかった...!


逆に武井咲さんの魅力がわたしには分からなかったというか「かわいいけどでもみんなちょっと持ち上げすぎじゃね?」という想いは最後まで消えることがありませんでした。なんて好きな人が多いのでなかなかそうは言えないんですけどね。


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