相棒


東京郊外の巨大なテレビ塔で、元・人気ニュースキャスターの仲島孝臣が死体で発見された。現場に残されていたのは、「f6」という不可解な記号。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫寺脇康文)は、小包爆弾のターゲットとなった衆議院議員・片山雛子の護衛を命じられた。雛子は爆発物で襲われるも、襲撃現場にはまたしても「d4」という謎の記号が。右京と薫は、会員制WEBサイトに「処刑リスト」と名づけられた掲示板があることを知り、仲島と雛子の事件が予告殺人だったことを突き止め、一連の事件は連続殺人であると確信する。そして右京は「処刑リスト」サイトを乗っ取ったという正体不明の人物と真剣勝負の対局へ。その投了図から驚愕の事実が発覚、未曾有の大事件の始まりを告げる! 右京と薫が史上最大の難問に挑む、人気TVドラマ「相棒」待望の劇場版。

『相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
人気テレビドラマの映画化...なのですが、実はテレビ版はまともにみた事がありません。ヒカリ座のレイトショーはなるべく行く事にしているので観に行っただけで、元々作品自体に興味があったわけではないのです。そんなほぼ初見の状態でも楽しく見ることが出来る作品でした*1


前半は、人民法廷と名付けられた処刑サイトで吊るし上げられた人たちが、そこでの予告どおりに殺されていくという展開なのですが、このくだりは先日見た「ブラックサイト」と非常に似ているように感じました。ただ、似ているのはネット上にある正体不明のサイトを中心に起こる殺人事件というモチーフだけで、その描き方についてはかなり意識の違いを感じました。この作品を鑑賞する層をかなり意識しているような印象を受けました。個人的にはもう少しおそろしいサイトだという表現があってもよかったと思いますが、多くの人に鑑賞してもらうことを考えればいいさじ加減だなと感じました。


後半は展開がどんどん速くなり、そのリズムが非常に心地よいというか観ていて気持ちよかったです。ハプニング!!→解決→ハプニング!!→解決というテンポのよさは快感といってもよいくらいすばらしかったです。テレビ版は見たことがないのですが、1時間という限られた時間で事件発生から解決までもっていくこのテンポのよさこそが人気に秘密ではないかと思ったくらいです。


それ以外にも、何度も予想を裏切るストーリーの展開や、びっくりするくらいかわいくなった本仮屋さんの登場など、みどころがたくさんでした。かなりヒットしているようですが、それも納得の出来でした。
唯一ざんねんだと感じたのは、昔から大好きな柏原崇さんがほとんどセリフも映像もなく終わってしまった点です。もっと彼の活躍が見たかったです。


公式サイトはこちら


[追記]

ゴールデンウィーク中の映画観客動員数は、水谷豊さんと寺脇康文さん主演の人気テレビドラマの劇場版「相棒 −劇場版−絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」(和泉聖治監督)が初登場1位になったほか、劇場版アニメ「名探偵コナン 戦慄の楽譜」(山本泰一郎監督)が2位となるなど、邦画が好調だった。

http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20080507mog00m200045000c.html

GW映画としてはこの作品が最も人気があったようです。テレビ版のファンはもちろん、未見の人にも楽しめる(楽しめそう)のが受けたのだと思います。たしかにいい映画でした。

*1:何となく分からないところもありましたが、大した部分ではなかったです