以前は小説を読むのがすごく好きだったのに、最近まったく読まなくなりました。かなしいことに今年は一冊も読んでいません。
本屋はすごく好きだから週に一度は通っているし、その時に新書やらビジネス書は買うのですが、小説はどれを買うのか決めかねてしまい、結局いつも買うのを諦めてしまいます。
前はあらすじを読んで面白そうだとか、もしくは好きな作家だからという理由で本を選んでたのですが、最近その選択方法を阻む一つのキーワードがあります。それは「映画化」というキーワードです。
例えば。
面白そうだと思って手に取ると、その本の帯のところに「映画化決定」という文字がおどっていることが多くあります。そうなると映画の方がどうしても観たくなるので、必然的に本は読まない(読めない)ことになってしまいます。なぜなら映画を観る時は事前情報を可能な限りカットしてみたいからです。原作なんて読んでしまったらおおまかなストーリーを知ってしまうことになりますし、ネタバレなんてしてしまったらこれほど残念なことはありません。
さらに原作を先に読んでしまい、原作を好きになってしまおうものならあとから観る映画の評価は原作をベースに行われる事になります。映画化されるくらい魅力的な作品の原作越えなんてそうそう出来るものではありませんから、得てして映画の方が評価が低くなりがちです。そしてそれは決してフェアな評価ではなくて、映画を先に観たらもしかしたら映画の方が面白いと感じられる程度の差かも知れないのです。
そうなると、本よりも映画が好きな私は映画の方を観たくなりますし、結果としてその本を手に取ることは二度となくなるのです。
# 唯一例外があるとすれば、映画がすごく面白かった場合には原作にも手を出す事がまれにあります
そんなわけで、ひさしく本を読んでないことがとてもいたたまれないと感じたので、ひさしぶりに小説を買ってきました。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/08
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- 作者: 伊坂幸太郎
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- 発売日: 2007/06/23
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先日、「2008年本屋大賞」で大賞に選ばれた伊坂さんの作品を2冊選んでみました。これが面白かったら大賞作品にも手を出してみようと思います。
[追記]
そんなわけで面白い小説を知っている人はコメントでもメールでもトラバでもいいのでぜひ教えてください。
もちろん映画化予定作品以外でお願いします。