ハッピーフィート

今日を見逃せばもう見ないと確信し、見に行きました。優柔不断な私には勢いが必要です。

南極大陸で一大帝国を築く皇帝ペンギンたちは、心の中から湧き出る歌で愛を語り育むのが習わしで、人生は歌で決まるといっても過言ではないほど。ところが、メンフィスとノーマ・ジーン夫妻に生まれたマンブルはちょっと毛色が変っていた。その歌声は誰もが耳を塞ぎたくなる酷い代物。小さな足をパタパタさせるダンスだったら誰にも負けないのに。歌えないまま成長したマンブルは忌み嫌われ帝国から追放されてしまうのだった。

goo映画: Movie × Travel — 旅のような映画 映画のような旅

宇都宮テアトルにて。


まず映像面については、すばらしいの一言。どうやったらこんな映像が創れるの?と思わずにはいられないシーンの連続にただ見とれてしまいました。初めて海に入ったシーンや、アミーゴスと雪山を滑り降りるシーンなんてのはまばたきするのも惜しくなるくらいです。普段は映像の素晴らしさにはあまり感動しない方なんですが(単に鈍感なだけですが)、これは素直に感動しました。


ただ、シナリオについては中途半端というか無理やり感が出てしまっていたのが残念でした。ペンギンが歌えないという話から、環境問題にまで発展してしまうのはどう考えてもやり過ぎです。収まりがつかないならつかないなりの終わらせ方があったのではないかと思います。
# アミーゴスやグローリアと遠くへ行って暮らすとかでも良かったんじゃないかな。


で、見て一番感じたのはこの作品を見ようとしていた人たちが期待した作品とはベクトルが違ったんじゃないかという気がしています。というのも、この作品見に来てる層としては親子連れや子供が圧倒的に多いのです。映像の素晴らしさは子供にも伝わると思いますが、あのストーリーが子供に理解・支持されるかというと微妙に厳しいのではないかなと。私が見てた回では、途中子供が歩き回ったりボリボリとお菓子を食べあさったり、挙句急に出て行ったりしていました。多分もっと気軽に見られるようなものを期待してたんじゃないかな。単にペンギンが歌ったり踊ったりするだけのものでは大人は楽しめないだろうし、難しいとこなんでしょうけど。


ペンギン好きはとりあえず見といて損は無いです。お奨め。


公式サイトはこちら