ダーウィンの悪夢

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アフリカのヴィクトリア湖。かつてそこでは多様な生物が棲む「生態系の宝庫」だった。しかし半世紀ほど前に放流された外来魚ナイルパーチが、他の魚を駆逐していく。それと同時に湖畔では、ナイルパーチの一大漁業産業が発展。加工された魚は、毎日のように飛行機でヨーロッパへ運ばれていく。それは湖畔に住む人々に、大きな影響を与え始める…。

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冒頭、ドキュメンタリーなんて見慣れていないせいか作品全体の構成に戸惑いました。
当初予告編を見ていた時には「ナイルパーチ」の存在そのものの登場がヴィクトリア湖近辺の生活を狂わせ、そして世界中にその影響が飛び火していくようなことを想像していましたが、ちょっと期待していたものとは違うようでした...。


それでも、情報として点を与えておいてその点と点を結ばせて答えは自分で考えさせるような構成は面白いなと。面白いと言うか押し付けがましくなくてよかったです。作品自体にある程度意見の方向性は持っているものの、結論そのものは出さずに見ている人が出すものだという突き放されるような空気はとても好きです。


それにしても、こうやって発展途上国の現状を見せ付けられるとカルチャーショックを受けます。
ナイルパーチの後処理の映像なんてキツクて正視出来ませんでした。思い出すだけで気持ち悪くなります...。


「害虫」を見たときにも大分精神的に応えたのですが、最近はこんな精神的にくる作品が結構好きなんじゃないかと思い始めました。見ていて安心してみていられる作品よりは、見るのも苦しい作品の方が見たいと感じます。


どう見ても俺はMだな...。