閉塞感漂う山間の町にある女学園。学園のカリスマ的存在であるアヤが寄宿舎の部屋に閉じこもるようになってから数日後、生徒が次々と疾走する事件が発生。姿を消した生徒たちに共通してたいのは、アヤにそっくりな少女が写っている1枚の写真に接触し、アヤの“幻”に悩まされていたことだった。その“幻”は、生徒たちに耳元で囁きかける「お願い、私の呪いを解いて…」
『劇場版 零〜ゼロ〜』作品情報 | cinemacafe.net
12年前の年末。
当時、修士論文を書くことに追われていたわたしは「早く書き終えたい」という一心で書いていましたがなかなか終わらなくてもう心が折れそうになっていました。2年間の大学院在学中にちゃんと研究をしていなかったわたしが悪いのは間違いなくて、その点はもう反省しかないのですがそれでもなんとか修論を書き終えて無事に卒業することができました。
この危機を何とか乗り切れた要因はいくつかあるのですが、そのひとつが「やりたかったゲームをやることを楽しみにがんばった」ということが挙げられます。当時24歳だったことを思えば子どもっぽくて恥ずかしいのですが、でもそういう楽しみを目の前にぶら下げておかないとがんばれなかったんですよ...。しょうがない。
そしてそのときに楽しみにしていたゲームが「零 zero」でした。
零~zero~ PlayStation 2 the Best
- 出版社/メーカー: テクモ
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: Video Game
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このゲームは当時一大ジャンルとなっていたアクションアドベンチャーゲーム(ホラー)のひとつでしたが、バイオハザードやサイレントヒルといった作品と違い、戦う相手は幽霊で戦う武器はカメラという点がとてもユニークでした。12月に発売されて以降ずっと評判がよかったので早くやりたくてしょうがなかったのですが、その欲求のおかげで論文を書き上げることができました。
で、実際に初めてみたらこれまたすごい怖いしおもしろいしと最高な内容でして、卒業までの時間を使ってたっぷりと楽しんだことを今でも覚えています。
いままで遊んだゲームの中でも指折りのお気に入りの一本ですし、オールタイムトップ10に入るくらい大事な作品です。
さて。
そんな大好きだったゲームが映画化されるということを知って期待する気持ちもありましたが、それと同じくらい観たくない気持ちもありました。
いつも書いているとおり、好き過ぎる作品の映画化は大抵裏切られるのが相場と決まっているので観ない方がいいんじゃないかと思ったのですが、これまたいつも書いているように「観ないで後悔するよりは観て後悔した方がいい」という信念をたよりに観に行ってきました。
冒頭、いかにもホラー然とした出だしにワクワクしたのですが前半はまったく怖くないうえに話もおもしろくなくて「これのどこが零なんだよ...」とイライラを募らせずにはいられませんでした。ゲームと違って写真ぜんぜん撮らないし怖くないしなんなんだとキレそうになったのですが、中盤を過ぎたあたりの物語の全容がうっすら見えてきたあたりから一気におもしろくなってきてそれなりに納得できるところに着地したので満足しました。
帰ってきてから調べてみて知ったのですが、これゲーム版ではなく小説版をベースにしてるんですね..。
ゲームのことしか知らなかったので「ぜんぜん原作と違うじゃん!」と不満だったのですが、完全にわたしの期待間違いでした。ゲームを下敷きにしていないという点を加味すればそんなに悪くない気もします。
ぜんぜん怖くなかったのはどうかと思うけど。
ちなみにゲームの方は続編である「赤い蝶」はプレイしましたが、それ以降の作品は時間がなくてまったく手を出していません。
映画を観たらちょっとやりたくなったのでzeroから買い直して遊んでみようかな。
- 出版社/メーカー: テクモ
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零~刺青の聲~ PlayStation 2 the Best
- 出版社/メーカー: テクモ
- 発売日: 2007/11/22
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@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞
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