7月27日から30日までの4日間、北海道へ旅行に行ってきました。
この時期なので夏休みかと思いきや、じつはそうではなくてただの連休です。夏休みはお盆に取る予定です。
うちの会社では勤続10年を超えると5年ごとに2週間ないし1週間の連休が取れます。
勤続年数 | 取れる休み |
---|---|
10年 | 2週間(16日) |
15年 | 1週間(9日) |
20年 | 2週間(16日) |
25年 | 1週間(9日) |
30年 | 2週間(16日) |
わたしはもうとっくに10年は過ぎたのですが、なかなか休みを取るタイミングが無くズルズルときていたのでここらで取るかと思い切って取ることにしました。仕事的にもプライベート的にもタイミングが悪いなとは思ったのですが、子どもたちはもう小学生なので長期休みとぶつけないと旅行に出かけることもできないのでもうここしかないかなと。
そんなわけで3月からちまちまと準備をしていましたが*1、このたびやっと旅行に行ってくることができました。この旅行のことは記録として残しておきたいのでざっくりと書いておきます。
7月27日(日)
前日、ディズニーランドに潜入したわれわれ一行は栃木には戻らずそのまま都内に宿泊しました。
取り立てて目立つところのないふつうのホテルでしたが、ロビーで飼っていたインコを数羽を次女がたいへん気に入ってしまいました。インコなのにハートをわしづかみっていうね。いやまあそれはいいんですが、うれしそうにインコの前で記念撮影を撮る次女を見ていたら彼女の成長が楽しみになってきました。
浜松町経由で羽田へと移動して空港にあったコカコーラのダイナーで朝食。
パンはあんまりおいしくなかったけど、瓶のコーラはおいしかった。
その後、とりあえず搭乗手続きだけ済ませてしまおうということでチェックインをしてすぐに大きな荷物を預けてしまい、そのまま手荷物検査場へ。次女がハサミを持っていたのは聞いていたので事前に取りだしておいて個別チェックしてもらう...ところまでは想定内だったのですが、どうやらもう一つハサミをバッグに隠し持っていたらしく「なんかハサミが入ってるみたいなんですけど...」と困惑顔。
あわてて次女に聞くと実は長女の分もハサミをもってきていたけど言い出しにくくて言えなかったようで、たぶん言わなきゃ分からないだろうなと思っていたのかなと。取り急ぎ隠されていたハサミを取り出して再度チェックして今度は問題なしということで何とか検査完了。
予想外にもここで時間をくってしまいました。余裕をもって移動しておいてよかった...。
この一件を経てテロリストというあだ名で家族から呼ばれることになった次女を引き連れていざ機内へと移動。
長女とわたし、次女と妻という組み合わせで席がバラバラになってしまった以外はとくに大きないざこざもなく無事稚内空港へと移動。初めての飛行機に興奮して鼻血まで出しちゃう長女がとてもかわいく見えました。
稚内空港は羽田の喧噪とは対照的にとにかく静かで落ち着くなという印象。
荷物受取→レンタカーゲットとコンボを決めてすぐに宗谷岬へ。
宗谷岬までは道のりで20kmくらいあるのですが、道中にほとんど信号がないのでかなりスムーズに移動。
じめじめとした空気と雨が降りそうな天候を眺めていたら、今日走る予定だった「北オホーツク100kmマラソン」は無事開催出来たのかなとここにきてやっとそのことに思い至りました。この足じゃとても参加出来なかったので走れなかったことはあきらめがついているのですが、せめて50kmでも走りたかったなとちょっと後悔してたりします(笑)
そんなことを考えているうちにあっという間に宗谷岬に到着。
ここにくるほとんどの人のお目当ては日本最北端と書かれた看板の前で写真を撮ることなのですが、悪天候にも関わらず大勢の人がいたのと、このときの気温が17度と半袖のわたしにはとても寒くてそのまま待つのは辛かったので一旦スルーして近くのお店ですりみ汁というお味噌汁を買って食べてみました。
すごくおいしかったし体も温まったのですが、一口飲んだ以外はすべて子どもたちが平らげてしまいました。
その後、近くのお土産物屋さんを物色していると何やら奥の方に流氷館なるあやしげな場所を発見。
何か入っちゃダメなんじゃないかと思いつつ、好奇心に負けて入ってみたらこれがもう寒いのなんの。
せっかく温まった体もすぐに冷え冷え。涙目になりながら流氷館から逃げるように帰ってきました。
その後、カップルに写真撮ってくださいと頼まれて写真を撮ったら急に二人して変なポーズをしだしたので吹き出してしまったり、次女がおもちゃで遊んでたらお店の人に怒られたりとハプニングはあったものの、ぶじ最北端看板の前で写真を撮ることに成功しました。
ミッションをクリアしたら急にお腹が空きだしたのでキョロキョロと周りを見渡してみると、食堂最北端というとても分かりやすい名前のお店を発見。
日本最北端の地でご飯を食べるならもうここしかないだろうと勢い込んで入ってみるとお客さんはわれわれだけ...。
お昼にはちょっと遅い時間だったのでもしかしたらやってないのか?と不安になって聞いてみるとやってますよということだったのでホッとして店内へ入り席に着くとどんどんお客さんが入ってきていつの間にか店内はお客さんでいっぱいになっていました。もしかしたらみんな興味はあったけどやってるかどうか不安で入れなかったのかも。
お昼はラーメンでした。わたしは味噌を食べたのですがおいしかったです。
ただ、作っている途中で急におばちゃんが増えたり(しかもすごい寒いのにノースリーブ!)、オープンキッチンなのにぜんぜん作っている音がしなかったり(でもちゃんと料理が出てくる!)となかなか不思議な食堂でした。次にきたときはホタテラーメン食べたいな。
ここでやることが無くなったわれわれ一行は、とりあえずホテルにチェックインしようということで本日の宿泊先がある稚内駅前に移動。
途中までは信号も車も少なくて移動しやすかったのですが、稚内駅が近くなるとふつうの街と変わらず栄えていてなんだかほっとしました。
ホテルはすぐに見つかってこれまた一安心。
わたしは初めての場所では大抵迷うので、こんなふうにすぐに到着できるととてもうれしいです。
ホテルに荷物を置き、わたしはランニングに、妻と子どもたちは近くのお店に散策に行くことにしました。
わたしはホテルからノシャップ岬を目指してそこを過ぎてさらに西に抜けて最初に見つけたラブホテルまで走って戻ってきて、最後に北防波堤ドームを往復してホテルに戻るというコースを走ってきました。距離にすると14.5km、時間にすると70分というお手軽なランニングでした。
気温が低くてすごい走りやすかったです。
途中で鹿に囲まれるというハプニングがありましたが、わたしのフレンドリーな態度が功を奏したのかあっさりと解放してくれました。
別に怖いというほどではないのですが、あれだけたくさんの鹿に囲まれるとちょっと何されるんだろうと不安になります。
走り終えたあとはおいしいものでも!ということで、たこしゃぶがおいしいというお店に行ってみたのですがなんとまさかの休業日。
日曜日は休みなんですか、そうですか。
やむを得ずホテルの目の前にあったお寿司屋さんに入ったのですが、思いのほかおいしくてお得な気分でした。
なんて、値段はぜんぜんお得な気分ではなかったんですけどね...。
調子にのってひさしぶりにビールを飲んだのですが、走ってきた直後ということもあってかなり酔ってしまい、そのまま部屋に戻って寝てしまいました。稚内の夜はあっという間に終わってしまいました。
7月28日(月)
朝起きてご飯を食べたら急いでチェックアウト。
すぐに北防波堤ドーム経由でノシャップ岬へと足を運びました。
前日走ったあとに聞いたのですが、妻は学生時代に自転車でこのあたりを走ったことがあったようでそのときに北防波堤ドームでもテントを張って寝泊まりしてたことがあるらしいのです。自転車で野宿しながらあちこちを旅していたというのは知っていましたがここまで来てたとは知りませんでした。ここがそんな思い出の地だと知ってしまったわれわれ家族一同はその場を拝むように眺めてきました。
そのままノシャップ岬へと移動して1時間ほどうろうろと歩き回っていたら子ぎつねと遭遇。
子どもたちが大喜びしていましたが、一番喜んでいたのはわたしでした。
かわいかった。
岬はこじんまりしていましたがとても静かでよかったです。
その後レンタカーを返して稚内空港から一路新千歳へと移動。
さらば稚内。来年は100km走りにまたくるよ。
道内移動とあって新千歳までは1時間もかからない短時間フライトでしたが、機体が小さいせいかやたら揺れて気持ち悪くなりました。
新千歳に着いてご飯を食べようかという話が出たのですが、お店を見て回っているあいだに「カレーを食べたいという次女」と「オムライスがいいと言い張る長女」の戦いが激化しそうな予感が漂ってきました。いろいろとお店を観過ぎてしまったようです。適当に決めればよかった。
しょうがないので次女率いるカレー組(メンバー妻)と長女率いるオムライス組(メンバーわたし)に別れての昼食となりました。
ここにきてまさかのバラバラお昼ご飯。自由過ぎる。
そんなわけで長女とオムライスを食べに行ったのですが、朝ごはんを存分に食べてお腹が空いていなかったわたしはオムライスではなくパンケーキを食べてごまかしました。
甘かった...。
その後、電車に乗って札幌駅まで移動して駅から歩いて大通り公園へ。
大通り公園の入り口にはさっぽろ夏祭りと書かれた看板が置かれていました。
公園内では噴水のあたりで子どもたちが走り回り、あちこちで出店でとうもろこしやじゃがバターなどの名産物を買って食べている観光客がいました。ほんと観光地なんだなーと当たり前のことにいまさら想いを馳せつつ、わたしはいつもどおりアメリカンドッグを食べました。
すごいおいしい!ってわけではないのですが、そこそこおいしかったです(250円と高かったけど)。
そして偶然見かけたメロンソーダを買ってみました。
# 結局飲ませてもらえなかったので味は分かりません...
しばし休んだあと、徒歩から市電、そしてシャトルバスと乗り継いで藻岩山へ。
途中、シャトルバスの停車場に行ったときに先に子ども4人+若いお姉さん+わたしと同い年くらいおっさんがいたので「ずいぶん子だくさんな家だな」なんて思っていたのですが、しばらくするとやたらでかいカメラまで持ち出してきてあれこれ動きの説明をし始めました。聞くとなにかの撮影だったようで、藻岩山に行くところを撮影しようというところのようでした。
言われて見ると、子どもたちは妙にキビキビハキハキとしているしお姉さんもやたらきれいでどう見ても子どもが4人もいるように見えないんですよね。撮影の邪魔にならないように端っこで眺めていました。
藻岩山ではロープウェイとケーブルカーを乗り継いで頂上まで移動。
すごくよい眺めでした。
夜景がきれいそうなので夜はカップルが多そうなのですが、わたしたちが行ったときは家族連れの観光客が多かったです。なんて絶対数としてはかなり少ないので多かったというほど人はいませんでしたが。
2時間とかからず頂上までを往復し、そこからはシャトルバス→市電→地下鉄と乗り継いでホテルまで移動。
荷物を置いてからホテルの近くで晩ごはんを食べたのですが、一日歩きどおしでみんな疲れ果てていたのでホテルに戻ってすぐに寝てしまいました。
7月29日(火)
この日はレンタカーに乗って洞爺湖へ。
前日調べたところ、札幌から洞爺湖までは160kmあって車で3時間ちょっとの距離です。遠い...。
さんざん寝たはずなのに眠気が途絶えず、道中ひたすら眠かったのですがところどころで休憩を入れて何とかお昼過ぎには洞爺湖に到着しました。
途中、中山峠や道の駅洞爺湖でゆでとうもろこしを買って食べましたがすごいおいしかったです。
普段食べているとうもろこしとは違う食べ物としか思えなかったです。これは毎日でも食べたいな。
そんなわけで3時間かけて洞爺湖に着いたのですが、到着が早すぎてチェックイン時間まで1時間ほど余裕が出来てしまいました。しょうがないのでホテル近くを散策したところ、近くに足湯があったので子どもたちはそこで楽しそうに足湯を楽しんでいました。わたしは運転疲れなのか旅行の移動疲れなのかすごく眠かったので芝生で寝入ってしまいました。外であんなふうに寝たの久しぶりかも。
チェックインしてからはわたしは洞爺湖周辺を走りに出かけ、わたし以外は露天風呂に入りに行くことに。
ひとりで洞爺湖マラソンのコースをなぞるように走っていたのですが、途中で道を間違えてひどいアップダウンを走る羽目になったので泣きながら帰ってきました(大げさ)。
結局わたしは13kmほどしか走りませんでしたが、全体的に起伏のあるコースでしたのでこれでフルマラソンはなかなか厳しいなーというのが率直な感想。ここでいいタイムが出せたら自信もてるだろうなと思いつつ、でもあまり走りたくないコースだなとも思ったのでした。
戻ってきてシャワーを浴びてから早めの晩ごはんを取り、近くで開催されていた小さな夏祭りみたいなものに参加してきました。
射的をやってみましたがまったくダメでした。ざんねん。
さて。
洞爺湖では4月から10月までの半年間、毎日20分ほど湖で花火を上げていてそれが観光の目玉の一つになっています。今回泊まったホテルは屋上階にある露天風呂から花火が見られるというのがウリでして長女がものすごく楽しみにしていましたが、わたしは部屋からも見られるし裸で花火をみるのはなんとなく嫌だなーと部屋で鑑賞しました。
20分って短いかな?と思っていましたが、ぜんぜんそんなことなかったです。
とてもきれいな花火でしたし、事前に場所取りをしなくてもこんな間近で花火を見られるのはすごくよかったです。
花火もきれいだったしご飯もおいしかったしすごく楽しい夜でした。
7月30日(水)
この日は帰るだけの予定でしたので、伊達ICから高速に乗って新千歳の近くで車を返却してそのまま飛行機に乗って帰ってきました。
行きの飛行機では興奮していた長女も、さすがに3回目ともなると感動することもなく、離着陸のときもふつうにコナンを読んでいました。最初はあんなに喜んでたのになー。
羽田からはバスで帰ってくる予定でしたが、直近の便が座席がいっぱいということだったのでモノレール→JR→関東バスと乗り継いで帰ってきました。成田よりは近いとは言っても、やっぱり空港ってちょっと遠いですよね。