「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」見たよ


カリフォルニア州オックスフォードに暮らす青年ジェシー(アンドリュー・ジェイコブス)は、18歳の誕生日を迎えたその日、左腕に何者かに噛まれたような歯形の跡が浮かび上がったことに気づいた。それ以来、目から異様に長い髪の毛が生えてくるなど、彼の身や周囲に恐ろしい怪奇現象が起こり始める。その恐怖は日に日にエスカレートしていき…。

『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』作品情報 | cinemacafe.net


「低予算なのにおもしろい」といううたい文句とともに2010年初頭に公開されて話題になった「パラノーマル・アクティビティ」もこの作品で5作目となりました*1。シリーズをとおして描かれるのは、平和な日常を悪魔がじょじょに浸食して壊していく様子でして、作品を組み立てるパーツは変わってもこの流れはどれも変わることはありません。
もう水戸黄門並みにきっちりとフォーマットが決まってるわけです。

わたしは1作目もそれ以降もさほど楽しんで観たわけではないのですが、上映時間の短さや毎回目新しい要素を取り入れる頑張りが何となく気に入ったことも手伝って続編が出るたびに劇場へと足を運んで鑑賞しています。

上でも書いたとおり毎度それなりに趣向を変えているためにあれこれ楽しめるものの「さんざん大騒ぎしたあとにカメラを撮っていた人が襲われておしまい」という定型の終わり方に辟易します。そして「次はもう見に来ないぞ!」と心に誓うのですが、ざんねんながらその誓いは続編が公開されたとたんあっさりと反故してしまい、結局6作品ぜんぶ見てしまったのでした。

学習能力なさ過ぎ...。


さて。
では今作はどうだったのか?というとわりとおもしろかったというのが観ての率直な印象でした。
いままでは定点カメラを駆使して寝ている間に起こる超常現象を映し出すというシーンが多かったのですが、今回は手持ちカメラメインのPOVという印象を受けました。「寝ている間に定点カメラで超常現象を撮る」シーンはほんとうに退屈なので、それが無かっただけでもだいぶマシというか印象は変わりました。

さらに主人公たちは若くてバカなので、悪魔にボロボロにされているのを見ても「ああ、こいつらは自業自得だな」と同情の余地なく気持ちよく観ることができたのもよかったなと。他人に迷惑をかけることに無頓着だったり、他人の目や危機管理能力など皆無なくせになにも気にせず好き勝手振る舞う人たちがやられているだけなのでむしろ清々しさをおぼえるほどでした。

これが品行方正で気のいい奴らだったらかわいそうで見ていられなかったかも知れません。


ただ、結局は過去の作品と同じような最後で締めくくられてしまったために観終えた後の気分は最低でして、「結局これか!!」とぶつくさ文句を言いながら劇場をあとにしました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞



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*1:スピンオフ的な位置付けの第二章を入れると6作品目です