「ラスト・エクソシズム」見たよ


ルイジアナ州で型破りな悪魔祓いをしてきた牧師・マーカスは、同州の農場の少女・ネルの悪魔祓いを行うため、家にホームビデオを設置して儀式を実行しようと試みる。悪魔にとり憑かれたネルを助け出すため必死に方法を模索していた矢先、撮影中に異変が生じる。それと同時にネルの様子も変わり始め…。

『ラスト・エクソシズム』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以降、手を変え品を変えてこの手のドキュメンタリーもどき*1の作品が出てきましたが、最初に観たブレア・ウィッチをすごく気に入ってしまったために、類似作品が出るたびについつい観に行ってしまいます。
ただ残念ながら期待外れというか低予算を言い訳にしているだけの作品が少なくなくて、おもしろいと言える作品はさほどありません。もちろんすごくいい作品もありまして、たとえば「REC」と「クローバー・フィールド」は間違いなく傑作だと思っているのですが、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「The 4th KIND」は、期待が高かっただけにかなりブレイクハートしました。
なんでこんなにつまんないの...。


特に「パラノーマル・アクティビティ」はシリーズ全部を追いかけているのですが、ものの見事にどれも楽しめていません...。次こそはおもしろいかも知れないと思って早3作。さすがに懲りたので11月1日から公開される3は観ないでおこうかと思っているところです。


そんなわけで玉石混合甚だしい当ジャンルの期待の新作「ラスト・エクソシズム」を、期待と覚悟を半分ずつ携えて観てきました。


最初に結論から申し上げると、導入から中盤まではそこそこおもしろかったのですがラストで一気に物語の方向を変えたところで急に冷めてしまいました。意外性があるかないかで言えばあるで間違いなくあるのですが、その出来事があまりに意識の外側だったためにおどろくよりも先に「それはないなあ...」と思ってしまって受け付けられませんでした。


悪魔祓いがいかに嘘っぱちで適当なのかということを実証してその様子をカメラにおさめようとしたら本物に出くわしたでござる、というシチューエーションはすごくおもしろいし、そもそもこの作品で描かれている事象のどこからどこまでが悪魔によるものなのかというのは正直最後まで判断しかねていてそれを考えるのもまた楽しかったりするわけで、そういう点はすごくおもしろいと思うんです。
でも上でも書いたとおり、どうしてもこの展開はないなーと感じてしまうんです。サッカーをやってたらいきなりルールが変わって「手は使ってもいいけど、足は使っちゃダメ!」って言われたようなそんな違和感というか「ずるい!」っていう感情がわいてきたんです。
ずるいも何もないんですけどね...。


ずっとモキュメンタリーが好きだ好きだと言っていたのですが、実はこのジャンルって自分には合わないのかな...と思わされた作品でした。


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*1:モキュメンタリーって言うんですねえ