「エンド・オブ・ホワイトハウス」見たよ


大統領を人質にとったアジア人テロリストの要求は二つ。日本海域からの米国第七艦隊の撤収。そして核爆弾作動コードの入手。敵の手に落ちたホワイトハウスはまさに難攻不落となり、特殊部隊の救出作戦も失敗。誰もがあきらめかけたそのとき、一人の男が潜入に成功する。かつては大統領専任のシークレット・サービスとして活躍していたが、2年前、大統領夫人の命を守れず、今は官邸周辺の警備員となり下がっていたマイケル・バニング。ただ一人、巨大な要塞の“深部”へと向かう。テロリストに隠された真の目的がある事を知らずに…。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

難攻不落のホワイトハウスがテロリストに占拠されたので取り返すでござるというお話でしたが、予想・期待していた以上に迫力のあるすばらしい映像はまさに圧巻といった趣でした。さらに息をつかせないほど間断なく攻防入り乱れて物語が展開していくさまは時間を忘れるほどのめり込んでしまいました。

かなりよい作品でした!


ではなぜこれほど作品を楽しめたのかというと導入部のうまさと、ホワイトハウスが占拠される部分の説得力あるシークエンスにあると思います。とくに後者の占拠シーンはすばらしいとしかいいようのない出色の出来でして、ここで一気にテロリストたちの実力や残忍さ、そして知謀の深さをしっかりと描いたためにその後の展開に緊張感を持たせ続けられたのだと確信しています。


大型の銃をぶっ放せしたり手りゅう弾を投げ込めばたくさんの人が死ぬというのは当然のことなのですが、それを丁寧にはっきりと描いていたのがとてもよい印象を受けました。リアリティという言葉はあまり使いたくないのですが、当たり前のことをしっかりと描くことで臨場感とリアリティをうまく与えてくれたのがよかったのかなと。

やや強引な展開はありましたが、映画自体が非常におもしろかったので粗も気にならなくてとても楽しい2時間を過ごせました。


そういえば、この映画の上映前にこの作品そっくりの内容の作品が予告で流れていて、あれ?と思っちゃいました。



予告をながめていたらエメリッヒ監督の作品である「ホワイトハウス・ダウン」という作品だということを知ってこれはこれでとても楽しみだなと思ったのですが、ふと、さほどありふれているわけでもなさそうな「ホワイトハウスが破壊される」というテーマがここまでピンポイントで被るのってめずらしいなと思いました。


こんな作品を撮りたくなるような、もしくは求められているような空気がいまのアメリカにあるのかどうかは分かりませんが、理由はどうあれ、作品の題材がここまで被るとその出来を含めて両作品が比べられることは避けられないだろうと思います。

もしわたしが映画を作る立場であればわざわざ並べて比べられるようなのは嫌だなと思う反面、でももしかしたら「俺の方がうまく撮れる!」「いや俺の方が!」みたいな感じであえて同じテーマを選んだのかななんてことを考えてしまいました。

実際のところ、なんで同じようなテーマになったのかはわかりませんが今回観た「エンド・オブ・ホワイトハウス」はおもしろかったので、エメリッヒ監督の「ホワイトハウス・ダウン」への期待もやや高まってしまいました。8月公開だそうですが楽しみです。



公式サイトはこちら