「レッド・ドーン」見たよ


アメリカのとある町で突然戦争が始まった。戦闘機が空を覆い、装甲車が道を塞ぐ。ほどなくして町は敵の手に落ちてしまった。そんな中、敵の手から逃れた若者たちがいた。次第に状況を把握していく彼らが見たものは、アメリカ全土が北朝鮮に占領されたというショッキングな現実だった。戸惑いながらも、銃を手に団結し立ち上がる決意をした彼らは、家族や愛する人々を守り、祖国を取り戻すために、レジスタンスとして反撃を開始するのだが――。

『レッド・ドーン』作品情報 | cinemacafe.net


MOVIX宇都宮で観てきました。

突如北朝鮮に占拠されてしまったアメリカのある町を舞台にした物語でしたが、最初から最後まで緊張感を絶やさず楽しく鑑賞できるよい作品でした。戦闘や爆撃のような激しいシーンになると状況が分かりにくくてその点にはやや不満をおぼえましたが、数々の主要なキャラクターをふくむ数々の魅力的な登場人物を容赦なく切り捨てるいさぎよさはここ最近見た映画では類を見ないものでしてたいへん爽快でした。

終わり方もすっきりしないためか観た方の評判はあまり芳しいモノではありませんが、そんなに悪くないとわたしは思います。
アクションシークエンスはあまり楽しくはありませんが、ヒューマンドラマとしては多くの人が楽しめる作品だと思っています。


さて。
映画の世界においては今年はホワイトハウスが2度にわたって襲われてしまっているのですが、この作品もまたアメリカが国外の勢力によって制圧されるという部分がストーリーの核として描かれています。「世界の中心にいるはずのアメリカが陥落する!」というシチュエーションが今年は本当に流行っているなと感じるし、実際に現実の世界においてもアメリカは求心力を失いつつあることを感じたりします。

もちろん存在感が多少無くなったとしても世界の中心に位置し続けていることには変わりないんですが、自身の国が凋落しつつあることへの危機感がこういった作品をアメリカの中で撮られ公開されるモチベーションになっているような気がします。


ちなみにこの作品では北朝鮮アメリカを占拠していてそのバックにはロシアがついているという設定でしたが、北朝鮮の軍の人たちはあまり朝鮮半島の人っぽい感じではなくてどちらかというと中国の人のように見えました。アメリカから見たら中国も北朝鮮もアジアというくくりに入るので区別出来なかったのか、それとも実際に攻めてきそうなのは中国だということを暗に示したかったのかは分かりませんが、その部分にやや違和感をおぼえました。


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