若きFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)に、超一流アスリートチームに潜入せよとのミッションが下される。エクストリーム・スポーツのカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)が率いるこの集団には、重大な疑惑がかけられていた。その天才的なスポーツ・スキルを駆使し、前代未聞の方法で次々と犯罪に手を染めているというのだ。自らも元アスリートであるユタは、ボーディに度胸と才能を認められ、チームに招き入れられることに成功する。しかしながら、命を危険に晒しながら共に行動するうちに、ユタはボーディの究極の信念に心が奪われていく。果たして、ユタはFBI捜査官として決定的な証拠を掴み、彼らを捕えることができるのか?そして明かされる、彼らの本当の目的とは──!?
『X-ミッション』作品情報 | cinemacafe.net
予告を見てもどういう映画なのかさっぱりわからず、観た人の話を聞くともっとわからない不思議な作品。
それがこの「X-ミッション」に対する観る前の印象でした。
「どう説明していいのかわからない」
「この作品はどのジャンルだとかうかつに言えない」
「めちゃくちゃおもしろくないけど観てほしい」
「気づいたら寝てた」
賛否が分かれているというよりも、観た人全員がこの作品の特異性にとまどっているというのが率直な印象でした。
観てみたい....。
今月はまったく映画を観てなくてそろそろ何か観に行きたいと思っていたところでしたので、心を決めて「X-ミッション」を観に行ってきました。リメイク元のハートブルーは未見です。
まず観ての感想はめちゃくちゃおもしろかったです。
FBI見習いの兄ちゃんユタが、世界のあちこちでエクストリームな手口の犯罪を繰り返す3人組を捕まえようと接触したら犯人たちと意気投合。「これは潜入捜査なんだ」と自分や先輩捜査官に言いきかせるユタでしたが、犯人たちといっしょに山から飛び降りたりスノーボードで急斜面を駆け下りたりとエクストリームな世界を謳歌してじょじょに犯人たちと仲を深めていきます。
「これ、ユタがFBIの捜査官だっていう設定いらないんじゃ...」と思いながら観ていると、そんな観客の気持ちをなだめるかのように少しずつその設定が活用され始めます。され始めるのですが、でも最後まで見終えて振り返ってみるとやっぱりそういう設定はあくまでおまけでしかなくてただただ死を恐れないキチガイ集団が命をかけて好き勝手遊びまわる様子を写しただけの作品でした。
ストーリーはおまけ!でもほんとうにすばらしかったです。
アクションシークエンスもストーリーもあまりにエクストリーム過ぎて、栃木県の凡人代表のようなわたしは終始おいてけぼりをくらった感じでしたが、でもなんていうか映像の一つ一つの迫力というか勢いというかとにかくこの作品から放たれる禍々しくも清々しいパワーには最初から最後まで圧倒されました。
山の上からムササビみたいに滑空するシーンはめちゃくちゃ怖いけどかっこよくてしびれました。最高!
もうね、観た人がとまどってた意味がよくわかるし、だからこそ観て本当によかったと思いました。
まだ観てない人はぜったい劇場で観た方がいい作品だと思うし、全力でおすすめします。
ぶっちゃけおもしろいとは思えないかも知れませんがでも観たことは決して後悔しない作品です。
もしここでおすすめされたから観たけどおもしろくなかったし観て後悔したという人には、ぜひご飯おごるのでこの作品のおもしろさを熱弁させてください(いやがらせ)。
@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞