オーストリア皇太子が遺体で見つかり、レストレード警部(エディ・マーサン)は死因が自殺であると断定する。しかし、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)は皇太子が殺害されたと推測。事件の鍵を握るジプシーの占い師であるシム(ノオミ・ラパス)に出会い、助手のワトソン(ジュード・ロウ)と共に、イギリス、フランス、ドイツ、そしてスイスへと渡り捜査を続ける。やがて、この事件はモリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)によって画策されたより強大な事件のパズルの1つであり、モリアーティの策略は世界を死と破壊へ導くものだとわかり…。
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮で観てきました。
続編ですので前作の続きという設定で始まった本作ですが、早々に前作のメインキャストの一人を消してしまうというたいへんアグレッシブな出だしを見せたことで、のっけからテンションがグッとアップしました。その消された方には今作でも物語を引っかき回してくれることを期待していただけに、この続編がどうなってしまうのか心配しましたが、その不在をおぎなえるだけのキャラクターがしっかり補充されたので前作と変わらず楽しむことができました。
ストーリーだけで言えば、スケールの大きさやまとまりの良さが気に入ったので前作よりもおもしろかったです。
もうひとつよかったのは、ホームズのすごさがしっかりと表現できていた点です。
前作では「ホームズって何となくすごそう」くらいのイメージしかわかなかったのですが、今作では彼の洞察力や判断力・行動力のすごさがしっかりと描かれていました。対峙するモリアーティー教授の存在も大きかったと思いますが、ホームズの天才っぷりがくっきりとした輪郭をもって感じることができました。天才と呼ぶにふさわしい人物であるという説得力がちゃんと伝わってきたのもよかったです。
ただ、わたしがどうしてもなじめなかったのはホームズとワトソンの距離感です。ホームズがワトソンが好きで執着している感じや、ワトソンのツンデレっぷり。湿度の高い両者の関係の深さはちょっと正視に耐えなかったです。
「いやいや、あれがいいんでしょ?」なんて言われるとわたしは返す言葉をもちあわせていないのですが、なんかもう「こういうのがいいんでしょ?」みたいなあざとさが見え隠れてしているように感じられて観てられなかったんですよね...。
あれがなければ普通過ぎておもしろくない!っていう意見もわかるのですが、個人的にはちょっと...という感じでした。
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