「探偵はBARにいる」見たよ


アジア最北の大歓楽街、札幌・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くした探偵(大泉洋)は、いつものように行きつけのBARで相棒兼運転手の高田(松田龍平)と酒を飲んでいた。そこに“コンドウキョウコ”と名乗る謎の女から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という依頼の電話がかかってくる。簡単な仕事の依頼だと思っていた探偵であったが、その直後に命を狙われるハメに。自力での報復に動き出した探偵と高田は、知らず知らずのうちに事態の核心に近づき、謎の美女(小雪)と大物実業家・霧島(西田敏行)の存在と4つの殺人事件にぶつかる。果たして“コンドウキョウコ”は何を目論んでいるのか? 今日も街を疾走する探偵と高田を最後に待つものとは?

『探偵はBARにいる』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。

twitterやブログを見る限りではかなり評判がよかったので期待値が高めに設定されてしまっていましたが、その期待値以上に楽しめる作品でした。間を置くことなく立て続けにくだらなくて楽しい笑いが放たれたかと思いきや、一転して緊張感あふれるシーンになったり、予想外の展開でグッとこみあげてくるものを押さえつけるのが大変だったりして終始感情を引っかき回されっぱなしのすばらしい傑作でした。
すごくよかったです!


あと、この作品の舞台はいかにも現代っぽいのですが、映像から受ける雰囲気はどこか懐かしい昭和っぽい空気も含んでいてそこがまたすごくよかったんですよね。札幌(ススキノ)という土地がそうなのか、それともこの作品の演出がそうなのかは分かりませんが、憧憬といってもよいような昔懐かしい邦画っぽさが感じられました。


そんなわけで作品の雰囲気がよかったというのはこの作品の大変大きな特徴ではありますが、やはり登場人物がとにかく魅力的な人ばかりだというところがこの作品一番の売りだと思います。
大泉洋は普段のバラエティかと見紛うほどにバカバカしい笑いを提供してくれつつも、決めるところはちゃんと
決めるかっこいい探偵を見事に演じていましたし、その相棒を務めた松田龍平も空手がすごく強いという設定ながらも肩の力が抜けてる彼らしいキャラクターとして活躍していました。
もうこの二人がいれば、どんな事件があっても何とかなるんじゃない?と思えるような、そんな息の合ったコンビでして二人のやりとりを観ているだけでものすごく惹かれました。


さらにびっくりしたのはこの人。



一番右の人なんですが、誰だか分かります?
わたしはエンドロール観るまで気づかなかったのですが、これ高嶋政伸なんですよ。静止画だと分かりやすいんですが、これを映画で観るとまったく分かりませんでした。わたしが鈍いというのは認めつつも、「姉さん、事件です!」と言っていた彼がこんな役にここまでハマって演じているとは夢にも思いませんでした。


この作品については演出もストーリーもキャストも心の底から満足できました。

続編も予定されているそうですが、そちらにも期待してます!


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