「流星の絆」読んだよ

流星の絆 (講談社文庫)

流星の絆 (講談社文庫)

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」14年後―彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。

http://www.amazon.co.jp/dp/4062145901

「本の厚さの割に読みやすい」という東野さんの著書に共通した良さは残しつつ、予想外にもハッピーな展開を見せるラストに驚かされるというサプライズ要素も盛り込まれた豪華な作品でした。東野さんの本は最後まで読むと気が滅入ることが多かったので「絶対最後はひどいことになるんだろうな...」と思い込んでいただけに、嬉しい誤算でした。


ただ、登場人物それぞれのキャラクターがいまいちはっきりとしたものではなく、どことなくぼんやりとしたまま終わってしまったのは少々残念でした。個性に欠けているというほどではないのですが、どことなく特徴を描き切れていなかったように感じました。
ストーリーはおもしろいだけに残念。