- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: ペーパーバック
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記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。
http://www.amazon.co.jp/dp/4334925812
読んでる時は結構面白いなと思っていたのですが、いざ読み終えて振り返ってみるとよくわからないストーリーでした。
いや、分からないというのもちょっと違っていて、ひとつひとつのシークエンスはしっかりとつながりがあるのですが、全体として見た時に一体この話はなんだったんだという違和感を覚えたのです。
もちろん話としては面白いんですよ。最初に書いたとおり、読んでいる時はすごく楽しかったし悪くないと思っていたのですが、いざ作品全体の印象をつかもうとしてもとらえどころがないのです。うまく話がつながっているけどでもそれだけで何も見えてこなかったのです。
すごく珍しい印象を残したのでしばらくはこの本のことが忘れられなそうです。