「ウルフマン」見たよ


19世紀末の英国。人気俳優のローレンス(ベニチオ・デル・トロ)は、兄の行方不明の知らせを聞き、生家のタルボット城へと帰郷する。そこで彼が発見したのは、無惨に切り裂かれた兄の遺体。怒りと悲しみを胸に犯人の捜索を始めるローレンスだったが、“ウルフマン”に襲撃を受け、自らもウルフマンに変貌し、満月の夜に残虐行為を働くように…。そんなローレンスをわざと殺人鬼に仕立て上げたのは、父のジョン(アンソニー・ホプキンス)。彼の不可解な行動の陰には、25年前の妻の死にまつわる恐るべき秘密が隠されていた――。ベニチオ・デル・トロアンソニー・ホプキンス主演で贈るサスペンス・ホラー。

『ウルフマン』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


首や腕や足はチョンチョン切られて飛び回るわ、内臓はズルズルと引っ張り出されるわと、R15+作品らしいかなり刺激の強い映像満載でしたが、普段はこういう映像は苦手なわたしも意外に目をそらすことなく楽しく鑑賞できました。
単にわたしにグロ耐性ができたのか、それともこの作品の映像には特別な魅力があるのか分かりませんが、気持ち悪さはありつつもでも不快感をおぼえずにむしろ気分が高揚するような絶妙な血しぶき感がとてもよかったです。
作中で何度も狼が遠吠えするのですが、それと一緒に吠えたくなりながら鑑賞しました。ワオワオーン。
すごく楽しい作品でした。超よかった!!


この作品は映像も演出もすばらしいのですが、とりわけキャスティングもすごくよくて、いずれも役のイメージにぴったりの人ばかりでした。一見普通なんだけど其の実狂気じみた思想を抱えている爺さんをアンソニー・ホプキンスが、知的で冷静沈着な警部をヒューゴ・ウィーヴィングが演じていたのですが、両者ともに役へのフィット感が高くて彼らの表情や居たたずまいそのものが作品の世界観作りに一役かっています*1


そういえばわたしはベニチオ・デル・トロは昨年公開されたチェの前編でしか観たことがないのですが、映画が始まって30分もしないうちに彼が誰かに似ているんじゃないかという考えが頭を占拠し始めたのです。そして出た答えはこれ...。



それはまさかの日本人、古谷一行さんでした。
チェを観たときは全然そんなふうに感じなかったのですが、今回の作品は古谷一行さんが出ているのかと思うくらいそっくりに見えました。しかも一度そう思いだしたらもうそうとしか見えなくてねえ...。アジアの映画ならともかく、洋画を見てこんなことに気を取られるなんて思ってもいませんでした。デル・トロさんが日本人顔なのか、それとも古谷さんが欧米顔なのか分かりませんが、でもこれはすごく似てるよなあ...。


似ている/似ていないはどうでもいいのですが、とても楽しい作品でした。15歳以上の人で血が苦手な人以外にはおすすめ。


公式サイトはこちら

*1:あとエミリー・ブラントがすごくきれいだったのですが、これは単にわたしの好みなので作品の良し悪しには関係ありませんのでここでは割愛します