twitterとブログを併用することはできるのかどうかということについて真剣に考えてみた

twitterを使うようになって早2ヶ月近く経ちましたが、RTとQTの違いやおもしろい人の見つけ方などまだまだわからないことがたくさんあるものの、それなりにtwitterが生活になじんできているなと感じています。
以前は朝起きて最初にやるのはメールチェックや未読のRSSの消化だったのですが、最近はTLやLISTの寝ている間に更新された分を一読するという行為に置き換わりました。加えて、やっとタグの使い方を覚えたことで欲しい情報もずいぶん手に入れやすくなり、その情報からさらにおもしろい情報をたどることも出来るようになってきています。


そんな楽しいtwitterライフを謳歌しているわたしですが、その影響なのか最近自分の中でいろいろな変化がうまれています。特にブログに対する姿勢というか考え方がずいぶん変わってきていて、簡単に言うとブログを更新する意欲が半分以下にまで落ち込んでいるのです。
twitterをやるとブログを書く気力がなくなる」というのは結構よく言われることなのですが、いままさにわたしはそのパターンにおちいっているのだと言えます。


で、具体的にどういう問題があるの?と考えてみると大きく2つの問題があるようです。

1. 長い文章が書けない

もうこれは本当につらいのですが、3行以上の文章がおどろくくらい書けなくなりました。ただ、そうなってしまったのがtwitterのせいなのかどうかは何ともいえないのですが、ひとつの可能性として考えたのは「頭がtwitteの140文字制限に最適化されつつあるせいで長い文章が書けなくなった」んじゃないかということです。140文字程度だったら全然余裕で書けるのですけどねえ...。

2. 書きたいことがたまらない

ブログに何かを書くためには、本を読んだり映画を観たりそれ以外にも日常のさまざまな出来事から着想を得たものを自分の中に一旦ためこんで寝かせて熟成させてから、その内容をテキストとして吐き出すというプロセスが必要となります。
ところがtwitterを使うと随時好き勝手につぶやいてアウトプットしてできるために、ブログにエントリーを起こしたくなるくらいまでインプットしたものを温める機会が極端に減ってしまいます。
たしかに思い返してみるとtwitterでよく映画の感想をつぶやくのですが、こうやってつぶやくようになったあたりから映画の感想をブログにまとめるのが億劫に感じるようになりました。その影響もあってすでに5作品ほど感想を書いてないものがたまっているのですが、一度twitterで感想を放出してしまったことで満足しているというかまあ急いで書かなくてもいいや...みたいな心境になっていることは認めざるを得ない事実です。


というわけで、現状は(1)twitterで適度にガス抜きしているためにブログに書きたいことがたまらなくて、さらに(2)長い文章を書く力が衰えつつあるという状態なわけです。(2)はともかく、(1)は完全にtwitterの影響です。


わたしは2005年11月からブログを始めたのでかれこれ4年半続けているわけですが、文章が稚拙だとかテンションがおかしいとかいろいろ問題はあるものの、当時の自分が考えていたことや興味をもっていたことが詳細に書き記されているこのブログはわたしにとって貴重なものです。「バカだなあ....」とか「こんなこと書くなよな...」とか思うことも多々ありますが、でもそれ以上に記憶の一部をアウトソーシングするための装置としてとても活躍しています。さらに個人管理の日記と違っていろんな人にも読んでもらえることで他者承認も満たされて一石二鳥の優れものです。
というわけでわたしは今でもブログを書くこと自体には非常に前向きですし、出来ればもうしばらくは続けたいと思っています。そして気持ちの断片しか残らないtwitterではブログの代用できないとも感じています。


ではブログを続けるためにtwitterは止めるのかというと、いまさら止めたくないし出来ることならこれからも続けたいです。だって超楽しいんだもん、twitter。ではtwitterとブログのどちらも続けるためにはどう折り合いを付き合っていくべきなのか?というのが今のわたしにとって大きな課題であり、それについていろいろと考えて2つの答えを出しました。

A1. twitterでつぶやく内容/回数を制限する

つぶやき過ぎるとブログに書く余力がなくなるわけですがら、つぶやく回数を減らせばよいという安易な発想から生まれたアイディアです。シンプルながら、たぶんかなり効果があります。

A2. ブログの更新頻度をさげる

わたしは毎日ブログを更新することを目標に掲げていますが、それにこだわらずに週3日くらいの更新にすればいろんなことが楽になるんじゃないかと思います。

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先日見た「NINE」という映画は、映画が撮れなくなった映画監督のお話でした。
天才とまで呼ばれた人が脚本すら書けず、プロットもなにも思いつかなくて、撮影が始まっても何もできずに逃げ回るのですが、それを観て感じたのは、どんなすごい人でもアウトプットできないときはできないんだということでした。そしてアウトプットできる総量は決して無限ではないということも。
さらにたとえその人の中にアウトプットの種があったとしても、それが何かしらの形になって出てくるためには時間がかかるのです。
天才ですらそうなのですから平凡な人はなおさらそうであって当然ですので、アウトプットする先とその配分は計画的に決めようと思ったのでした。とりあえず当面はブログ優先、次にtwitterという配分で続けようと思います。