「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」見たよ


汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗ることで、自ら戦うことを選んだ碇シンジ。大きな運命を託された14歳の少年の物語が、未知の領域へ突入する。綾波レイと人気を二分するヒロイン、アスカがエヴァンゲリオン2号機に乗って参戦、さらに魅惑の新ヒロイン、マリが登場する。謎の敵性体“使徒”とEVA シリーズの戦いは、新エヴァンゲリオン仮設5号機の参加で、さらに激しくエスカレートしていく――。4部作で構成される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の第 2部。

http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22469/

MOVIX宇都宮にて。


わたしはこの作品のタイトルが嫌いだ。


見栄えが悪いとか音の響きがよくないとかそういうことではなくて、ものすごく変換しにくいのだ。普通に変換するのが面倒だから、このタイトルを文字に起こさないといけないようなこと −例えば記事に書いたりメールを送るなどなど− をする時は いつもGoogleで「新劇場版」と入れて検索して公式サイトへのリンクタイトルをコピペをして使っています。正直ひとつひとつ変換するのと同じくらいそれはとてもめんどくさいけれど、でも単語登録するのもなんとなく悔しいのでそれだけはと思いとどまっているとこです。
率直に言わせてもらえば、いままでどおりエヴァンゲリオンじゃダメなんですかと言いたかったのだけれど、でもこの作品を観てたぶんそれではダメなんだろうというのはすごくよくわかりました。もうこの作品は10年前に完結したエヴァゲリオンではないのだから名前がちがって当然なのです。


見せ方を変えたくらいでほとんど過去の作品の流れを踏襲していた序と比べ、破はその名のとおりこの流れを破り新しい作品に向かってその歩みを進みはじめました。もちろんまったく違う作品というわけではないし、具体的にこれからどうなるんだろうなんてのはまったく分からないけれど、でもこの作品が圧倒的に面白かったということだけはまちがいなく言えます。
ノロノロと歩みを進めた序とのスピード感の違いはもう比べ物にならないほどで、その速さと感情を上下に揺さぶられる感覚はまるでジェットコースターに乗っているように感じられる2時間でした。


この作品にはたくさんの印象に残るシーンがあったのですが、その中でも参号機を乗っ取った第9使徒と初号機の戦闘シーンはすごかった。アスカに手をかけないといけないという切迫した事態と、戦闘そのものの迫力、そしてそのバックで流される「今日の日はさようなら」の曲調の緊迫感のなさとアスカとの別離を想像させる歌詞がすごく絶望的で鳥肌がたつような思いで見入ってしまいました。このシーン以外にもラストにもう一箇所、類似のシーンがあったのですが両シーン共にわたしの想像可能範囲を大きく超えたものを観ることが出来たことはとてもすばらしい経験だったと言えます。
もうすごいんだよ、としかいえないんだよなあ...。


前作を観ていない人はDVDを観るか、今日の金曜ロードショーを観てから映画館へと駆け込んでください。



[追記]
ニュースが出ていました。

7月3日に「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で放送される劇場版アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が、劇場公開版やDVD版とも異なる「テレビ版」と呼ばれる特別バージョンであることが明らかになった。本編をノーカットで放送する以外の詳細は不明だが、日本テレビの高橋望プロデューサーは「最後まで見てもらえればきっと違いに気づくはず」と話している。

http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20090701mog00m200037000c.html

DVDよりもテレビ版を観る方がよさそうですね。

公式サイトはこちら