「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜」見たよ


誰も見たことのない地球最後の「秘境」で、ドラえもんのび太たちが、偶然出会った犬のペコと大冒険をする物語。未開のジャングルを抜けてドラえもんたちが辿り着いたのは、人間とは違う独自の進化を遂げた犬の王国「バウワンコ王国」。そこで王国を支配し、世界征服を企む悪者たちと闘う――。

『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』作品情報 | cinemacafe.net


今年はリメイクの順番*1でしたのでどの作品がリメイクされるのか楽しみにしていましたが、今年はなんと大好きな大魔境がリメイクされると知ってかなりドキドキしていました。
もちろん好きな作品がリメイクされることはとてもうれしいのですが、一方で思い入れが強すぎるために中途半端に弄られるのはすごく嫌だなというわがままな想いもあって素直によろこべずにいました。


そんなわけで観るまでは複雑な心境でしたが、観ての感想はとてもおもしろかったです。

わたしの一番好きな大長編である「海底鬼岩城」は実在する場所を冒険の舞台として扱うことで物語が「現実の延長」であるように感じさせてくれます。世界一深いというマリアナ海溝や航空機が消失すると言われているバミューダ海域を舞台にして大冒険が繰り広げられることで、自分のいる世界とドラえもんたちの住む世界が地続きであるように感じて興奮せずにはいられないのです。


残念ながら「大魔境」では実在の場所を舞台にしているわけではないのですが*2、アフリカにあるというヘビースモーカーズフォレストという実際にありそうな場所を舞台にしていて、海底鬼岩城と同じように「ここに行ってみたい!」という気持ちを鼓舞してくれるのです。


今作はオリジナルの「大魔境」の一番の魅力であるその部分は変えずに、旧作から変わった各キャラクターの魅力を引き出すように物語を見事に再構築していました。とくにジャイアンの男気あふれる活躍を見せ場として用意していて、旧作の大長編と同じように「テレビ版とは違う大長編らしさ」がきっちりと提示されていたのがすごくうれしかったです。


ひとつだけ気になったのは巨神像が出てくるシーンで巨神像だけがやたら立体的に見えて違和感があったところです。
別におかしいというほどではないのですが、何だかあそこだけ別の人が作ったような気がしちゃいました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


公式サイトはこちら

*1:劇場版のドラえもんは「過去の大長編のリメイク」と「オリジナル」を毎年交互にやっています

*2:じつはこの作品を観終えて調べるまでは実在する場所だと思い込んでいました...