「ラスト・ブラッド」見たよ


私の血は、知っている。そして、自分が何者なのかも――。人類の未来は、たったひとりの16歳の少女に背負わされた。その名も、サヤ(チョン・ジヒョン)。セーラー服に身を包み、日本刀をきらめかせ、“敵”を一瞬で斬り捨てたとき、彼女の黒い瞳は哀しみにも似た一筋の光を放つ。そして今、サヤは世界の危機を救うため、己の運命を斬り開くために走り出す! 2000年公開のフルデジタルムービー『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の実写化。チョン・ジヒョン小雪が英語で挑む、ヴァンパイア・スレイヤー・アドベンチャー

『ラスト・ブラッド』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
薄々察してはいましたが、予告をみて感じていたとおりあまり出来がよいと言えるような作品ではありませんでした。ストーリーは端折り過ぎな上につなぎ方がおかしいし、映像もどこか違和感がありすぎて「迫力のあるアクションシーン」とはとても言えません。ばっさばっさと斬り進むようすは爽快感があってよいのですが、いかんせん敵ひとりひとりが弱過ぎるためにどうしても緊迫感が足りないのです。そしてオチがまたすばらしくしょうもなくてどうしようもありません。


でもここまで散々書いておいてなんですが、おどろくべきことにわたしはこの作品がとても気に入ってしまったのです。もう超好き。
一切の誇張抜きにしてもう一度見たいと思うくらいにこの作品に魅了されてしまいました。
どうでもいいとしか言えないようなストーリーも、謎のようにみせかけて全然謎でもなんでもない衝撃の事実もどきも、そんなのはすべておまけです。チョン・ジヒョンがセーラー服姿でオニを倒しまくるというただその事実こそがこの作品のすべてであり、かわいい女の子が醜い敵を蹂躙するというただその一点だけで既にわたしがこの作品の虜になることは決まっていたと言っても過言ではないくらいわたしの嗜好のど真ん中を突き抜けていました。


今でこそ、わたしは強くてかわいい女の子が出てくる作品が好きだということを自覚していますが、こういう性癖に気付かせてくれたのは、「エクスクロス」という映画と「ラブファイト」という映画でした。


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この2作品の感想はとりあえずおいておくとして、この作品は上記2作品のいいとこどりをしたような作品であり、あれだけ美しいチョン・ジヒョンが、セーラー服をその身にまとって暴れまわるというただそれだけでとても満たされる作品だったということだけはここにはっきりと書き残しておこうと思います。
それと、彼女の美しく見せるための工夫(彼女の顔を写すときの角度や髪型あたりには特にそんな意識を感じました)はすばらしかったことも書き加えておきます。


それにしてもチョン・ジヒョンの出演作は初めて見ましたが、彼女は28歳なんですね。セーラー服姿はとてもキュートでとても28歳には見えませんでしたが、とは言えさすがに高校生にも見えなくて、でもそのギャップがむしろとてもよかったというかグッときました。


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