ヨコモレ通信

ヨコモレ通信 (文春文庫PLUS)

ヨコモレ通信 (文春文庫PLUS)

世間をシニカルに斬る独特のガーリー文体が大人気の著者による、ヒルズ、セレブヨガなどおしゃれスポットへの大闖入レポート!
東にオシャレな複合ビルができると並び、西にスイーツの美味しいお店があると聞くとひと走り。北に愉快な人がいると会いに行き、南の温泉スポットで一休み。デジカメとメモ帳を手に、今日もなめ子は現場へ大闖入! 流行りのスポットを独特の“ガーリーな毒”でバッサリと切り取る、痛快なイラスト&エッセイ。

文春文庫PLUS『ヨコモレ通信』辛酸なめ子 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS

わたしが初めて著者のことを見かけたのはTBSの「爆笑問題のバク天!」という番組でした。
ゲストの一人としてきていた彼女を初めて見た時は「すごく大人しそうな人だな」と思って見ていたのですが、非常にユニークな名前と面白いコメントがすごくおかしくていったいこの人は何をしている人なのだろうと不思議に思ったことを覚えています。
以降、彼女の著書を読んだり、ブログをお気に入りに追加してウォッチし続けてきたのですが、彼女のことを知れば知るほどこの人はテレビに出たら何かまずいことを言ってしまうのではないかと思うようになり、今ではテレビで彼女を見るととても落ち着きません。一度だけトクだねに出ているのを見たことがあるのですが、その時は一体番組がどうなってしまうのか心配で心配でたまりませんでした。


もちろんその時は何もありませんでしたけど...。


先日本屋で本を漁っていたら、偶然彼女の著書のコーナーを見つけたのでこの本を手にしてみました。
内容は週刊文春に連載している彼女のルポ・エッセイをまとめたものでして、ひとつの記事が単行本で約4〜5ページ(そのうち挿絵が2ページほど入っています)ととても読みやすい量にまとめられていました。10分ほどバスに乗ったときに読んだり、歯医者の待ち時間に読んだりと、ちょっとした空き時間で読むのによくて非常に重宝しました。
エッセイの内容については、そんなところまでよく見ているなと感心してしまうほどの観察眼で描かれたルポ対象とそれに向けて放たれるブラックな笑いがいかにも彼女らしくて笑わずには一ページとめくれませんでした。バスの中で吹き出した時は前に座っていた高校生がびっくりした顔でこっちを見ててすごく気まずかったなあ...。


以前読んだ彼女の著書でいうと、消費セラピーみたいな感じなのでこちらも合わせておすすめしておきます。


消費セラピー (集英社文庫(日本))

消費セラピー (集英社文庫(日本))