少年メリケンサック


メイプルレコードの新人発掘部に勤務する、契約切れ目前のOL・かんな(宮崎あおい)。何の成果も出せずに、ひたすら社長の時田とヤケ酒をあびる日々を過ごしてきたこの2年間…。そんなかんなに千載一遇のチャンスが舞い込む。ある動画サイトで、これ以上ない野蛮で、凶暴なパンクバンド<少年メリケンサック>を発見したのだ! 契約延長との引換えに、彼らの全国ツアー敢行を命じられたかんな。半裸にモヒカン、眉なしパンチ、協調性ゼロのメンバーたちを引き連れ、果たしてかんなは無事にツアーを乗り切ることができるのか!? 『真夜中の弥次さん喜多さん』に続き、奇才・宮藤官九郎が監督&脚本を手がけた待望の第2弾。

『少年メリケンサック』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。待望の宮崎あおい最新作。
予想どおりというか期待どおりというか、始終笑いっぱなしのストーリーもとてもよかったし、そのとどまるところを知らない笑えるシーンを実現させていた演出の良さも出演者のコメディセンスも非常にすばらしかったと思います。
いい意味で観終わったあとには何も残らず、ただただ楽しくて面白かったという感想だけを残すという不思議な作品でもあり、鑑賞後に感じた「頭の中空っぽ感」にはびっくりしてしまいました。もちろん個々のシーンについても思い出そうと思えばいくらでも思い出せるのですが、そういったひとつひとつに思いを馳せるのではなく、ビールでいうのどごしを楽しむのと同じように、流れている映像を眺めて楽しむのがすごく気持ちいい作品でした。



この作品を観ていて一番笑ってしまったのが、かんなが彼氏に浮気されてしまうというシーンがあるのですがこのシーンやり取りがもうものすごく面白い。パンクなんて大嫌いと言っていたかんなが、バンドメンバーの生き様に感化されて変わっていったその集大成がこの浮気に対するかんなの対応に詰まっていてひとつひとつのやり取りがおかしくておかしくてすごくよかったです。コメディエンヌとしても十分に魅力的であることはこのシーン以前でも十分に証明されていましたが、このシーンはそれを決定付ける意味でもすごく印象的でした。リアルと同じで浮気されたっていうのがリアリティがあってよいです。
演技力や役作りには定評のある彼女のことですから、もしかして役作りのために旦那に浮気を仕向けたんじゃ...と思ってしまうのは買かぶりすぎですか、そうですか。



この作品を観てしまうと、「こんな当たり障りの無い毒にも薬にもならない感想を書いてしまうわたしのような人間はクソだ!!ファック!!」と叫びたくなります。
チョー面白かったぜ!! ファーーーック!!


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