- 作者: 池永陽
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 文庫
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個人経営の小さなコンビニを舞台に、様々な人間の生き様を描いた作品。
各章ごとにさまざまな人(客)にスポットライトを当て、コンビニを中心として話が進んでいきます。出てくる客、どれもこれもコンビニにどこか癒しを求めてくるのが何だか切ないというか現代らしいなと感じます。身近な人よりも、いい距離感で接する事が出来る近くのコンビニの存在は今は必要不可欠なものなのかも知れません。
そうそう。コンビニと聞いてあるコンビニを思い出しました。
ある程度の規模の都市に住んでいると大手のコンビニチェーン店が幅を利かせているのですが、私が昔住んでいた秋田には秋田ローカル(多分)の「マジカルママ」というコンビニがなかなかの勢力を誇っていました。ヤマザキデイリーストアもありましたが、そっちは何だかいけ好かなくて私はマジカルママの方が好きでした。
マジカルママはコンビニと言っても雑誌や日用品はおまけ程度しか置いていません。メインはあくまで弁当、惣菜と食堂です。レジで食券を買って食堂で渡すのですが、その食堂には一緒に買っておいたお茶とか惣菜とかお菓子を持ち込んじゃったりして、あらら気付けばちょっとした喫茶店。ご飯食べて、お茶飲んでお菓子食べてちょっとくつろいだりしても全然OK。
# もちろん混んでたらそんな事はせずにさっさと帰ります
ちなみに味は普通です。秋田の人向けなのか微妙に濃い味だった気がしますが、最近食べてないので遠い記憶です。でも値段が安い事を考えれば十分満足出来ます。
ここまで書いてもまだ飽き足りないのででマジカルママの略称についてもちょっと語らせてください。略称には知っている限り大きく2種類(+1)あります。
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- 「マジカルママ」→ ママ
- 「マジカルママ」→ ママ
- 「マジカルママ」→ マジカル
私はマジカルと呼んでますがママの人も結構多い気がします。不思議な事にマジマとか言う人は居ません。まあ、どうでもいいですけど。。。
だから秋田に行く機会がありましたら、きりたんぽとかババヘラとか言わずにまずはマジカルママに行って見てください。秋田らしさを味わう第一歩は間違いなくマジカルママです。
と、話が大分それてしまいましたが、この作品は地域に根付いているコンビニの姿を「そうそう」と実感を感じられる程度にリアルに描かれています。私みたいな田舎のコンビニに思い出のある人にはぜひおすすめです。