山形県山辺町で開催された第8回やまのべ星ふるロードマラソンに参加してきました。
今年初参加ですが10kmコースを走ってきました。
タイム
1kmごとのタイム。
距離 | タイム | 合計タイム | 備考 |
---|---|---|---|
-1km | 04:05 | 04:05 | スタートロス1秒 |
-2km | 04:03 | 08:08 | - |
-3km | 04:02 | 12:11 | - |
-4km | 03:57 | 16:09 | - |
-5km | 03:48 | 19:57 | 下り坂 |
-6km | 04:15 | 24:12 | 上り坂 |
-7km | 04:14 | 28:26 | - |
-8km | 04:02 | 32:29 | - |
-9km | 04:00 | 36:29 | - |
-10km | 03:36 | 40:06 | 下り坂 |
タイム種別 | タイム |
---|---|
グロスタイム | 40分06秒 |
ネットタイム | 40分05秒 |
平均ストライド(cm) | 平均ピッチ(歩/分) |
---|---|
1.26[m] | 198[歩/分] |
合計:10km/00:40:06(4分01秒/km)
種目別では46人中9位、総合では188人中27位でした。
走ってみての感想
[コース図]
高低差図
予定どおり9:00にスタート。スタートロスは1秒程度でした。
「よし、今日はがんばるぞ!」と思って走り出したのですが、スタートと同時にものすごい勢いで走っていく人たちを見ていたら「あ、これは無理だw」とスタートから数秒で頑張ることをあきらめることにしました。
ここで話は走る前の週に遡るのですが、やまのべ星ふるロードマラソンは今回で最後の大会開催だということだったので事前にこの大会のことについていろいろと調べました。開催場所やいつから開催されているのか、その間の参加者数の推移など気になったことを片っ端から調べていたのですが、調べた中で2点気になったことがあってそれは「各部門8位までが表彰対象」「例年の10kmの入賞ラインは42分程度」というところでした。
入賞ラインがかなり緩くてこのくらいなら入賞できるのでは?と思いつつ、でもさすがに緩すぎるので他の年はどうなんだろうと思ってここ5年くらいの結果をすべて調べたのですが入賞ラインのタイムについてはほぼ同じでした。普段は入賞なんて縁遠いタイムでしか走れないであまり気にしたことがなかったのですが、このくらいならもしかしたら8位以内に入れるのでは...と淡い期待が胸に浮かんだのです。
そんなわけで最後の大会で入賞者として名前を残すのはとてもいいなと思ったので今回は42分以内で走って入賞を目指そうと思っていましたが、いざ走り出してみたらスタート直後に30名以上の人が走ろうとしていたペースよりも速いペースで走り出し、さらに後ろからもたくさんの人が追い越していったのでこれはもう入賞は無理だなと諦めたわけです。
さて。今回参加した10kmコースは5kmコースをほぼ2周回するコースです。
「ほぼ」と書いたのは周回するために一周目と二周目で異なる場所もあったためですが、コースとしては9割以上同じ場所を走っているので同じところを2周すると言っても嘘にはなりません。同じ場所を走るのは飽きないかな?と思ったのですが、走ってみたら起伏のあるすごくいいコースでして飽きることはありませんでした(嫌にはなりましたがw)。
スタートして100mほど走ると右折するのですが、そこから1km地点手前まではずっと上りが続きます。900mで30mほど上る坂なのですごくきつい上りというわけではないのですが、スタート早々にこれだけ上らされるのはなかなか厳しい気がします。
とは言え、今回はもう順位もタイムもあきらめてマイペースで走ったので気分的にはかなり気楽だったので、沿道で応援してくれている方々やスタッフの方々に手を振ったりお礼を言ったりしながら坂を駆け上りました。みんな笑顔で手を振ってくれたり応援してくれたので走りにきてよかったなとうれしくなりました。
1km近い坂を上りきって左折するとすぐに1km地点の看板を発見。そこから折り返しのある2.5km地点までは軽いアップダウンがあるものの、きつい傾斜ではなかったのでとても走りやすく感じました。1.5kmあたりでスタート前にジョグをしていたときに声をかけてくれておばあちゃんを見つけたので手を振って声をかけたら喜んで手を振り返してくれたのがとてもうれしかったので調子にのってその後同じ場所を通るたびに手を振って声をかけちゃいました(笑)
2.5km付近に折り返しがあるので前を走るランナーとは途中ですれ違うことになるのですが、自分の前に同じ種目の人がどのくらいいるのか確認しようと数えてみたところ同じ種目の人が12人以上いました*1。
つまりわたしは13番目ということになりますのでここから8位以内に入るためには最低でも5人の40代のおっさんを抜かないといけないことになります。ただ、残念ながら前の集団とは300m以上離れていておそらく8位であろう人とはさらに100m以上離れていたのでさすがにその差を埋めるのはなかなか厳しそうだということはよくわかりました。
2.5kmで折り返して少し走ると右手側が山形市を一望できてとてもいい眺めでした。
「ここから遠景として眺める山形市はすごくきれいだなー」とすごくその眺めが気に入ったのですが、そのポイントを過ぎて少し走ったところで「もしかしてこの道路が星降るロードなのかな?」と気付いたのです。たしかにコース上では一番高台にあるし、夜にここから山形市内を眺めたらめちゃくちゃきれいそうだし、何よりも星もたくさん見られそうな場所でした。そう気づいたらなんだかすごくうれしくなってむだにテンションが上がってしまいました。
そしてそのテンションアップがよかったのか折り返してから4km地点まではペースが上がってしまいました。この区間にはささやかながらもアップダウンがあるのですが、それがまったく嫌ではなくむしろこの起伏がすごくいい刺激になってついペースが上がってしまいました。まだ半分も走ってないんだから無理はしないように...と思ったのですが、沿道からおじいちゃんやおばあちゃんがずっと応援してくれているのもうれしかったしほんとうに走っているだけで楽しくてペースが上がるのを止めることはできませんでした。
4kmを過ぎると右折してここから1kmはひたすら下りです。
下りは楽に走れるのでうれしいのですが、でもコースは周回コースなので下りきったらまた同じ場所を上ってこなくてはいけません。それを考えると下りであることを素直に喜ぶ気にはなれませんでしたが、気持ちはどうであれ下りになれば自然とペースは上がるわけで明らかにここまでのペーストは比べ物にならないくらい速く走ってしまいました。
さすがに呼吸も少しきつく感じ始めたのでどのくらいのペースなのか確認しようかなと思ったのですが、でも一度タイムを見てしまったらこのペースを維持することはできなくなりそうだったのであえて時計は確認せずにペースを維持することだけを心掛けて走り続けます。
そして坂を下りきったら今度は折り返して来た道を上って帰ります。
少しペースを落とせばいけるかな?と思っていたのですが、ペースを落としてもここはとても苦しい区間でした。この上りはスタート直後にも走っている上り坂なのですが、そのときとはつらさがまったく違って感じました。ずっと無理のないペースを維持してきたのに直前の下り坂でペースが乱れてしまったせいで上りが一気につらいものになったのかも知れません。
それでも上り坂の途中でもたくさんの地元の方が応援してくれていたし、地元の中学校の吹奏楽部が奏でる音楽を聴いていると気分がまた高揚してきて走る活力を取り戻すことができました。
坂を上り切って左折すると6km地点を通過。
ここから先はもう上りらしい上りもないので少しペースを上げてみようかなと思ったのですが、上り坂で少し疲れてしまってペースを上げる余裕がありません。ここから7kmあたりまでは上り坂と同じくらいのペースで走り続けます。
7kmを過ぎるとだいぶ回復してきたのでここから少しずつペースアップを試みました。まだ3kmもあるのでさすがに全力で走るわけにもいかなかったので呼吸が乱れない程度にピッチを上げてみました。そしてペースを上げたおかげなのか7.5kmの折り返しあたりから前の人を追い越し始めます。
ひとり、またひとりとおもしろいようにどんどん追い越せたので調子にのってペースも上がっていきます。ただ、給水所を過ぎて8km地点を過ぎると急に疲れを感じ始めます。そういえば柏崎でフルを走ってからまだ一週間も経ってないことをすっかり忘れていました。仕方ないのでいったんペースを抑えて呼吸を整えます。
9km地点を過ぎると右折して下り坂になるのでここから残りの1kmは存分にペースを上げて好きに走ることにしました。あと1kmしかなくて、しかもほぼ下り坂という好条件だったのですごく興奮してしまい、さらにゴールに近付けば近付くほど沿道の応援がどんどん大きくなっていくので余計にテンションもペースも上がります。
下りきったところを左折してさらに100m先を左折して50mほど走るとゴールなのですが、ゴールの50mほど手前でゴール横にある時計が39:59から40:00に変わったのが見えてめちゃくちゃがっかりしました。こんなにいいペースで走れてたのであれば、もっと途中でがんばればよかった...と落ち込みながらゴール。
ゴールではゴールテープを引いてくれていたのでちょっとお得な気分でした。
まとめ
# これで1000円
ゴール後、完走証をもらって順位を確認すると9位でした。
たしかに、7km以降はだいぶたくさんの人を抜いたなと思っていましたがまさかここまで順位が上がっていたとは思いませんでした。あと1人だったと思うとかなり悔しいけど、前を走っていた人とは200mくらい離されていたのであの人が8位だとすると1分近く差があるので惜しくもなさそうです。
目標タイムは余裕でクリアしているのでこのタイムで入賞できなかったのであればもう仕方ないなと思うし、順位はともかく予想していたよりもかなりいいタイムだったことには驚きました。走っているときは「42分を切れたらラッキーだな」くらいの体感ペースだったのでタイムを見たときはかなりびっくりしました。
沿道からあんなにたくさん応援されるとついペースが上がっちゃいます。仕方ない。
さて。そんなわけで今年で最後の開催だというやまのべ星ふるロードマラソンに参加してきました。
宇都宮市から山辺町まではお世辞にも近いとは言えなくてほぼ高速道路を走ったのに3時間以上かかってしまいました。気軽に走りに行きたいと言える場所ではないなと思いましたが、でもほんとうにすばらしい大会でしてなんでいままで参加しなかったんだろうと本気で思ったくらいよかったです。
大会の規模や走りごたえのあるコース、そしてお祭り感でいっぱいの会場や沿道で応援してくれる地元の方々の楽しそうな雰囲気。そのすべてがわたしが大好きな大会の要素とぴたりと一致して最初から最後まで楽しくて楽しくてしょうがありませんでした。
わたしは大学時代の6年間を山形市で過ごしましたが実は山辺町には一度も行ったことがありませんでした。山形市のお隣だったので一度くらいは行ったことがあってもいいはずなんですが、まったく縁がありませんでした。歩いて行ける距離ではないし、交通機関で行くのもなかなか難しい場所なので仕方ないんですが、こんなに近くにこんなに魅力的な町があったことを知らずに6年も過ごしていたことがとてももったいないと感じました。
何度も書いたとおり、今回でこの大会はおしまいになるそうですがいつかまた気が向いて大会を再開してくれたらぜひ参加したいなと思います。そのときは前泊して星降る道路で山形市の夜景を眺めてみたいなと思いました。
*1:300番台が40代男子なのでそこで判別して数えました