上から下からカメラ責め

先日、貧血の原因を調べていたら大腸がん検査にひっかかってしまったために内視鏡検査を受けることになりました。

人間ドックの再検査として大腸の内視鏡検査は2度受けたことがあるのですが、思い出すだけで死んだ目になってしまうほどつらい検査でしてあまり積極的に受けたい内容ではありません。前日の食事制限に始まり翌朝の下剤一気飲みによるお腹の空洞化大作戦という事前準備がまずひじょうにつらく、さらに検査本編もお尻からカメラを突っ込まれて前後左右に動かされるというたいへん屈辱的なものでして肉体的、精神的ダメージが半端ではありません。

去年もやったので今年は見逃してほしいと懇願したのですが「検査でひっかかってしまった以上はより精密な検査をして問題がなかったことを確認できないかぎりは次の対処はとれない」と冷たくあしらわれてしまいましたのでやむを得ず受けることにしました。

しかも「胃が大丈夫かどうかもわからないからそっちもやろう」という追加提案までされちゃいまして、結局今日一日で上から下からカメラを突っ込まれることになりました。ブルーだ...。ブルーすぎる。


午前中は下剤の大量投下を実施しましたが、今年は液体ではなく錠剤タイプの下剤でしたのでさほど苦も無く飲み干すことができました。去年の下剤はほんとまずくてぜんぜん飲めなかったのですが、今年はまったく問題なしでした。おいしくはないですが、飲めないほどではないです。


そしてお昼過ぎに病院へと行って、胃→大腸の順番で検査を受けてきました。


まずは胃の内視鏡を受けたのですが、今回の検査は鼻から内視鏡を入れる検査でした。いわゆる経鼻内視鏡です。

以前カメラを飲んだときは経口内視鏡だったのですがこれが死ぬほど苦しくて「今後5年は胃カメラは飲みたくない...」と思ったほどでした。前回の検査はもう3年以上前のことですが、内視鏡がノドのあたりをとおるときには本気で命の危険をおぼえたことをおぼえています。あれはほんと辛かった....。

で、今回は初めての経鼻でしたが個人的には経口よりもつらかったです。


内視鏡を入れるまでには以下の4段階の作業があります。


「消泡剤を飲む」→「点鼻薬をぶっこむ(血管収縮剤)」→「鼻から麻酔をぶっこむ(局所麻酔)」→「チューブをぶっこむ(麻酔)」


消泡剤はおいしくないけどまだ飲めるのですが、点鼻薬からの麻酔2連発がすごくつらくてこの時点で泣きそうでした。
鼻からノドに点鼻薬や麻酔が入り込んでくるのですが、どちらも沁みるし痛いしさらに麻酔が効いてくると息苦しくなってくるしとかなり気が滅入ってきます。

そして麻酔が効いたところで部屋を移動してカメラを入れてもらったのですがこれがもう痛くて痛くて...。
鼻の奥に入った時点でつらくて涙が止まらず、ノドに入ったあたりでさらに苦しくなったために「これだったら経口の方がぜんぜんマシだったな」と後悔の念しかわいてきませんでした。もうぜったい経鼻はやらない!

そんなわけでノドをとおるまではつらかったのですが、そこをとおってしまえばあとは口から入っていようが鼻から入っていようが同じというか、実感できるほどの違いもなくて経口と同じような検査を受けてきました。自分で言うのもなんですがすごくきれいな胃と食道でした。


胃の内視鏡が終わってから10分ほど休み、次は大腸の内視鏡

着替えてから痛み止めの注射を打っていただき、少し落ち着かせてから検査を開始してもらいました。
痛み止めを打つと頭がボーっとしていろんなことが気にならなくなるせいか、大腸の内視鏡はそんなにつらくなかったです。と言ってもまったくつらくないわけではないのですが、胃がつらすぎたせいなのかぜんぜん大丈夫でした。「ぼくの大腸きれいですね!」と笑顔でコメントする余裕もあったことをここに書き記しておきます。

ただ、この痛み止めは検査が終わってからがつらくて終わってからしばらくすると気持ち悪くなって20分くらい動けなくなる時間があります。この時間があまりにつらいので、毎年検査が終わってから「痛み止めを打たなきゃよかったなー」と後悔するのですが、打たないとどのくらい痛いのかわからなくて怖いので結局打ってしまうという悪循環。


といろいろありつつも検査は無事に終わりまして、結果はまったく問題なしでした。

胃の一部に軽い出血がありましたが貧血になるようなものではなく、大腸の方はなにひとつ怪しい部分は見つからないという完璧な結果でした。この検査結果自体にはすごく安堵しましたが、そうなると貧血の原因は別の部分にあるということでして貧血については原因不明というスタート地点に戻ることになります。


貧血の原因はなんだろうな...。

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