「ラストスタンド」見たよ


事件は警官殺しの凶悪犯罪者、コルテスの極秘移送中に起こった。護送車は襲撃され、コルテスは逃走に成功。最新鋭の車を操り、時速300キロを超えるスピードでメキシコ国境へと向かう。FBIはパトカー、ヘリを総動員し猛追するが、ことごとく突破され、残すは国境付近の小さな田舎町のみ。時代錯誤な銃器しかないこの町では、コルテスを止める事は全く期待できない。全ての望みが消えたかに見えたそのとき、その町の保安官・オーウェンズ(シュワルツェネッガー)が立ち上がる!最新鋭の武器を誇る最凶犯罪者集団に対し、保安官と彼を慕う仲間達は結束し、辺境の町で世紀の対決が始まる――。

『ラストスタンド』作品情報 | cinemacafe.net


TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


シュワちゃんの代表的な主演作はテレビでいくつか観たことがありますし、もちろん彼がとても人気のある俳優であることは子どもの頃から知っています。ターミネーターなんて何度テレビで観たのか分からないくらい繰り返し観た大好きな作品ですが、じつは彼の主演作品を劇場で観たことは一度もありません。

出演作であれば唯一「エクスペンダブルズ」は観た記憶があるのですが、それ以外の作品はすべてテレビで流れているのを見ただけなのです。というのも、わたしが映画館に通うようになったころにはシュワちゃんはもう知事やら何やらで俳優業はまったくしていなかったからしょうがないんですけどね...。


同じように「テレビではよく観たことがあって大好きなんだけど映画館ではほとんど観たことのない俳優」としてはジャッキー・チェンがいます。ただ、ジャッキー御大の場合はバリバリのアクション映画ではないけれど、「新宿インシデント」や「ベストキッド」、「ダブル・ミッション」や「新少林寺」「ラスト・ソルジャー」と直近の5年くらいでも劇場で見かける機会がありまして、シュワちゃんほど劇場で観れていないわけではありません。


そんなわけでずっと劇場で観たかったシュワちゃんの雄姿がやっと観られる!とはりきって観に行ってきましたが、期待していた以上にすばらしい娯楽傑作でしたしシュワちゃんの雄姿に超満足しました。おもしろかったです。


本作は、刑務所から刑務所に移送されようとしていた麻薬王が仲間の手引きで脱走するところから物語が始まります。

FBIや警察といった国家権力が必死に追いかけるものの、その追及をときに軽々とかわし、そしてときにあっさりと跳ね返して逃亡しつづけるのです。その段取りのよさ、圧倒的な武力はまさに麻薬王と呼ばれるにふさわしいものであり、国家権力と真っ向から対等に戦えることをみせることで観客に彼の強さを示してみせるのです。

そんな国家権力ですら止められない敵が国外へ逃亡するためにとおりぬける最後の町で「老いた保安官とその仲間たち」がそれを阻止するべく立ちふさがるわけです。この展開ががもうものすごく熱いんですよ!
だってアメリカという国が振り上げたこぶしですら止めることができなかった奴らを、国境にある小さな町に住む人たちが力を合わせて止めようというわけですから、状況だけみればもう絶望的としか言いようがないんですが、でもそこにいるのは我らがシュワちゃんなんです。彼は幾度となく訪れるピンチを力づくでどんどんと片付けていくし、そのまわりの市井の人たちも力を合わせて状況の打破に努めるわけですがこれがもう観ていて盛り上がるんですよ。

作中でも自ら「もう年だ」なんてことを冗談めかしていうわけですが、たしかに往年のような筋肉隆々で敵を引きちぎらんばかりの勢いはありませんが、それでもシュワちゃんシュワちゃんであって、やっぱりすごくかっこいいんです。


個人的にはラストのトウモロコシ畑から橋でのバトルが最高によかったのですが、それ以外も全編通して楽しめるよいエンターテイメント作品でした。もう歳だなんて言わず、シュワちゃんにはこれからもこの路線でがんばってほしいです!


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