2011年に観たおもしろかった映画トップ100

かわいらしいウサギが干支だった2011年も差し迫り、こわもての竜が干支である2012年がちらちらと目に入りはじめました。年賀状書かなきゃなー...という年賀状ネタは、年末恒例の定期ポストでして、特に意味のある前振りではありません。


さて。
ここ最近、仕事で大きな失敗をやらかしてしまいましてtwitterやブログをあまり見ていなかったのですが、なにやら今年観た映画のトップ10を選ぶのが流行っているようでして、その流行にのり遅れてしまいました。
置いてけぼりをくらってしまったことを悔しがりながらいろいろな方のトップ10を拝見しているところですが、読んだら読んだであまりに観てない作品が多くて今度はさみしい気分になっちゃいました。再上映を探して少しずつ観ていきたいです。


話は変わってわたくしのことなんですが、例年この時期は「○○年下半期に観たおもしろかった映画」「○○年の映画をふりかえる」という2つのまとめ記事を書いています。そちらももちろん書くつもりですが、せっかくこんなにトップ10が盛り上がっているので今年はそれに加えてトップ100を選んでみようと思います。


ルール

あまりルールを作って縛りたくないので、「映画館で観た作品」と「ここ一年で日本で公開された作品」いう点だけをルールにします。


本当は「午前十時の映画祭」で観た作品も本当は入れたいのですが、あれってオールタイムベスト級の作品ばかりなので、いれるとほとんどが上位に入ってしまうというチートっぷりなので今回はあえて外しました。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか「レベッカ」、「キャリー」あたりはすごいよかったです。


1位〜10位

1位から10位はコメント付きで紹介します。
# ちなみに日付は感想へのリンクになっています

1位 塔の上のラプンツェル


映画館では2D字幕/3D吹替の2回観たのですが、どちらも大変すばらしい出来でして観てしばらくはこの作品のことが頭から離れませんでした。
臨場感を感じさせるという点において3Dをこれほど効果的に使っている作品は初めて観たと思うくらいすばらしい出来栄えでしたし、ストーリーもたいへん秀逸。そしてラプンツェルやフリンといった主要キャラクターはもちろんのこと、マキシマス(馬)のようなサブキャラクターもとても魅力的に描いていてもう出てきた全員が愛おし過ぎます。ラブ!


先日、ブルーレイを購入して再見したのですが何度見てもすばらしくて「字幕」→「吹替え」→「字幕」...とエンドレスループを繰り返しているところですが、この作品は吹替えがかなりよいです。大好き。

(鑑賞日) 2011/03/28

2位 イリュージョニスト


人と人が出会い、共に歩み、どこかで別れてそれぞれの行きたい方へ歩いていくということを繰り返して人は生きてるのですが、その出会いのうれしさと別れの寂しさ、そしてそのことを繰り返して生きていくことの無常さを嫌というほど思い知らされる作品でした。

特別なにかが起こる話ではないのですが、観終えた後のズシッと、そしてグッとくる感じはすごくよかったです。
そして、言葉なしでもこれだけたくさんのことが語れるという事実にとても驚きました。

(鑑賞日) 2011/07/27

3位 50/50 フィフティ・フィフティ

わたしは今33歳なんですが、20代の頃や30代になってからの数年間を振りかえって考えてみると毎、日やらなければいけないことがたくさんありすぎて、自分が病気になるとか、死んじゃうなんてことはほとんど考えたことがありませんでした。

そんな年齢で大病を患ったり事故にあったりして死を意識せざるを得ない出来事に見舞われたとしたら...ということを考えるきっかけをくれたのが本作でしてたいへんおもしろかったです。

私が子どもの頃は、田舎だったためか周りにはドロップアウトしそうな感じの年寄りが多くて日常でも死を意識したり向き合わなければならないことが多かったのですが、最近は地元を離れてくらしているのでまったくそういう機会がありません。
だから突然死を自分の問題として考えなければならない状況になったとすると、これは本当に動揺するだろうなと思うし、本作はその自分自身に訪れるであろう戸惑いや信教の変化を想像させてくれました。


「生きて明日を迎えられることは当たり前じゃない」と思うと、今日という日を一生懸命に生きようと思えますね。

(鑑賞日) 2011/12/02

4位 エンディング・ノート


人生の最期を前向きに生きる姿を描いた作品でして、笑いあり、涙ありでたいへんグッとくるよい作品でした。まるで親戚のおじさんを観ているような、そんな親近感をおぼえてしまう砂田さんのキャラクターがとてもすばらしかったです。

そしてそんなすばらしい内容も去ることながら、娘が父親の最期を映画としてまとめるという行為にすごくグッときました。ハホ*1かアオ*2がこんなふうに撮ってくれたらうれしいなー。

(鑑賞日) 2011/10/23

5位 アジョシ


感情の揺さぶり方がとにかくうまくて気持ちが振り回されっぱなしの2時間でした。いいよ、いいよー。

ちなみに、この映画を観て以来、韓国映画で「アジョシ」という言葉が出てくると「ハッ!」と反応してしまうようになりました(例:第7鉱区)。

(鑑賞日) 2011/10/14

6位 八日目の蝉


愛人の子どもを誘拐して育てた女性とその育てられた女性のお話なんですが、すごく共感できる内容でおもしろかったです。いっさいの心の準備ができていない状態で親になるというのは、父親のおかれる状況と非常に似かよっていてその心境の変化のひとつひとつがとても共感をおぼえるものでした。

誘拐すること自体がよくないことだというのはわかるんですが、自分と血のつながりがない子どもでもあんなふうに育児をとおして親としての自覚をもっていく姿をみていたら、あのまま二人で幸せに暮らして欲しいな、なんていうことを思ってしまうほど主人公に思い入れを抱いてしまいました。

(鑑賞日) 2011/05/01

7位 SOMEWHERE


「永遠に続くようにすら思える繰り返される単調な毎日」。
けれども永遠であるものなんて実はひとつもなくて、「形あるものはいつか壊れる」という言葉のとおり生を受けた誰もが死からは逃れられないんですよね。もし、永遠に残るものが何かあるのだとすれば、それはその人の記憶の中に残った大事な人との忘れがたい一瞬なんじゃないかと思ったのでした。

(鑑賞日) 2011/05/14

8位 ソーシャル・ネットワーク


この映画の影響もあって、自宅ではお酒飲みながらプログラミングしてます。

(鑑賞日) 2011/01/21

9位 ミッション:8ミニッツ


レンホールの8分間トラベリング(キューピー3分間クッキングっぽい感じで)

(鑑賞日) 2011/10/30

10位 ツリー・オブ・ライフ


この世はすべてフラクタル

(鑑賞日) 2011/08/15




感想を挟んだらちょっと見にくくなったのでここでまとめ。

順位 作品名 観た日(感想リンク)
1位 塔の上のラプンツェル 2011/03/28
2位 イリュージョニスト 2011/07/27
3位 50/50 フィフティ・フィフティ 2011/12/02
4位 エンディング・ノート 2011/10/23
5位 アジョシ 2011/10/14
6位 八日目の蝉 2011/05/01
7位 SOMEWHERE 2011/05/14
8位 ソーシャル・ネットワーク 2011/01/21
9位 ミッション:8ミニッツ 2011/10/30
10位 ツリー・オブ・ライフ 2011/08/15

11位〜20位

ちょっと長くなってきたのでここからは表だけでまとめます。

順位 作品名
11位 恋の罪
12位 ツレがうつになりまして。
13位 ヒアアフター
14位 探偵はBARにいる
15位 高校デビュー
16位 リアル・スティール
17位 キック・アス
18位 イップ・マン 葉問
19位 猿の惑星:創世記
20位 ちいさな哲学者たち


恋の罪」はまだ感想を書いていないのですが、ちゃんと感想を書き終えたらトップ10に入れたくなるんじゃないかと思うくらい気に入りました。あと「小さな哲学者たち」は話題になっていなかったのがもったいないと思うくらいおもしろかったです。

20位〜50位

ここからはほぼ順不同で同じくらい好きな作品です。

順位 作品名
21位 アレクサンドリア
22位 赤ずきん
23位 監督失格
24位 マネーボール
25位 ソウル・キッチン
26位 東京公園
27位 トゥルー・グリット
28位 ファンタスティックMr.FOX
29位 カンパニー・メン
30位 カンフー・パンダ2
31位 わたしを離さないで
32位 メアリー&マックス
33位 スカイライン‐征服‐
34位 X-MEN: ファースト・ジェネレーション
35位 SUPER8
36位 未来を生きる君たちへ
37位 エンジェル・ウォーズ
38位 幸せの始まりは
39位 孫文の義士団
40位 映画 けいおん!
41位 コクリコ坂から
42位 少林寺/SHAOLIN
43位 タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
44位 サンザシの樹の下で
45位 奇跡
46位 白いリボン
47位 127時間
48位 デンデラ
49位 スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団
50位 もののけ島のナキ


30作品を並べるとだいぶゴチャゴチャしてきました。
もうすでに順位はあって無いようなものですが、「アレクサンドリア」と「赤ずきん」、「エンジェル・ウォーズ」は超お気に入りなのでおすすめしておきます。あと「サンザシの樹の下で」もすごくよいです。


50位から100位

上と同じくほぼ順不同で同じくらい好きな作品です。ぶっちゃけ51位も100位も大差ありません。

順位 作品名
51位 インモータルズ
52位 ジュリエットからの手紙
53位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
54位 アリス・クリードの失踪
55位 ラニア3D
56位 キャプテン・アメリカ
57位 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
58位 デュー・デート
59位 世界侵略:ロサンゼルス決戦
60位 この愛のために撃て
61位 デビルクエス
62位 恋とニュースのつくり方
63位 英国王のスピーチ
64位 モールス
65位 ブリッツ
66位 瞳の奥の秘密
67位 ゴーストライター
68位 ガリバー旅行記
69位 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
70位 ザ・ファイター
71位 カウボーイ&エイリアン
72位 ライオンキング3D
73位 ピザボーイ 史上最凶のご注文
74位 抱きたいカンケイ
75位 ブラック・スワン
76位 コンテイジョン
77位 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団
78位 ラビット・ホラー3D
79位 ステキな金縛り
80位 うさぎドロップ
81位 きみがくれた未来
82位 モテキ
83位 第7鉱区
84位 デビル
85位 サンクタム
86位 黒く濁る村
87位 アジャストメント
88位 白夜行
89位 あしたのジョー
80位 エクスペリメント
91位 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
92位 大鹿村騒動記
93位 GANTZ
94位 ザ・ライト
95位 グリーン・ホーネット
96位 スプライス
97位 漫才ギャング
98位 ハードロマンチッカー
99位 ハンナ
100位 ドライブ・アングリー3D

まとめ

シネコンメインなので単館系はかなり少なくてメジャーな作品寄りのセレクションとなりました。
今年もいい映画がたくさん観られてうれしい一年でした。

おまけ

そういえば子どもたちと映画を観に行くことがたまにあるよなーと思い出して数えてみたら長女が10作品、次女が7作品を一緒に観てました。
それに順番をつけてよとお願いしてみるとポンポンと順番を付けてくれましたのでそれもおまけとしてまとめいようと思います。

ハホ(長女)のランキング
順位 作品名 コメント
1位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦  
2位 アーサー・クリスマスの大冒険  
3位 塔の上のラプンツェル  
4位 くまのプーさん  
5位 映画スイートプリキュア  
6位 映画スイートプリキュア  
7位 ドラえもん のび太と鉄人兵団  
8位 もののけ島のナキ  
9位 アンパンマン 映画「すくえ!ココリンと奇跡の星」  
10位 劇場版ポケットモンスター(レシラム)  


1位は最近ずっとDVDが欲しいと言ってるくらい好きなので納得ですが、2位がまさかのアーサー・クリスマスでした。おれはちょっとはまれなかったんだよな。3位は最近BDで再見した影響かラプンツェルが入りました。

アオ(次女)のランキング
順位 作品名 コメント
1位 もののけ島のナキ  
2位 くまのプーさん  
3位 ドラえもん のび太と鉄人兵団  
4位 映画スイートプリキュア  
5位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦  
6位 アンパンマン 映画「すくえ!ココリンと奇跡の星」  
7位 劇場版ポケットモンスター(レシラム)  


1位のナキはたしかにわたしはすごくよかったと思ったのですが、まさかこれに食いつくとは...。最近観たから記憶に残ってたって言うだけかも知れませんが、でも映画を観終わってから作品の話を延々としてきたのってナキだけなんですよねー。本気で気に入ってるかな。
ポケモンとかアンパンマンはあまり記憶に残っていないようです。観たっけ?と言われました。



あとで本人から一言コメントを聞きだして追記して残しておきたいです。

*1:長女

*2:次女