「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」見たよ


17世紀、フランス。 銃士に憧れパリに上京してきた、気が強く無鉄砲な青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)。成行きで三銃士の仲間入りを果たした彼は、フランス国王の側近の裏切りによって狙われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへと向かうことに。そこに立ちはだかるのは、事件の鍵を握る2つの黒い影、バッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)だった…。世界中に愛され続けるアレクサンドル・デュマ原作の冒険活劇『三銃士』をポール・WS・アンダーソン監督が映画化。パリとロンドンを舞台に、決闘や銃撃戦、それに加えて空中戦に至るまで、ダルタニアンと三銃士が3Dスクリーンで暴れまわる!

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。2D版で鑑賞してきました。


ここ最近、映画館に映画を観に行くたびにこの作品の予告を強制鑑賞させられていたために、なんだかもう観終えたような気になっていましたが、なんと昨日が公開初日ということを知り、「そういえばおれまだ観てなかったんじゃん...」とやっと気付いたのでした。


さて。
最初にざっくりとした感想を申し上げると、前半はいまいち過ぎて眠くてしょうがありませんでしたが中盤以降はそれなりに見どころがあって楽しめる作品でした。終わりよければすべてよしとは言いたくありませんが、観終えた後の印象は悪くなかったです。ただ、全体的にいまいち感がただよっている感じはどうしてもぬぐえませんでした。


では何がよくなかったんだろう?と振り返ってみると、ストーリーのテンポが合わなかったんじゃなかろうかと。


どういうことかというと、冒頭の20分くらいの駆け足っぷりはなかなかのものでして一気に置いてけぼりになってしまいました。わたしは原作を読んだことがなかったので三銃士というのがどういう人たちなのかわからなかったのと、そもそも銃士というのがいったいどういう立場にある人たちを指すのかさえも理解していなかったためになんの予備知識ももっておらず、そんな無知なわたしにはこのスタートダッシュはなかなかきびしかったです。
正直に言って、これってもしかして続編なの?と感じるくらいには不親切だと感じましたし、出だしがそんな感じだったのでちょっと萎えてしまいました。


ですので、これから観ようという方には、観る前にWikipediaを読んで登場人物とその相関くらいは把握しておくことをおすすめします。さすがに原作を読むなんてことはしなくてもいいと思いますが、出てくる人たちについてはある程度把握しておかないとあまり楽しめないと思います*1


他にも演出が雑だなーと感じる部分が目についたり、大作なのにやけに映像が安っぽく見えて気になったのですが、これらすべては大作が故に期待が高過ぎたせいだと思いますので、これはまあいいです。


ただひとつだけ止めて欲しかったのは、権力者の誰も彼をもバカっぽく描いてしまったことで物語からごっそりと緊張感がそぎおとされててしまっていたのはさすがどうかと思いました。空の戦いの行方はどうなるんだろう?最後はいったいどうなるんだろう?というところで盛り上げたかったのだと思いますが、作品には終始緊張感が欠けていたために盛り上がりにも欠けてしまいました。最後の最後でわずかにもりあがったものの、本当に最後だけだったんですよね。



というわけで全体的には期待値以下という印象を受けましたが、唯一期待を超えたのがコンスタンス役のガブリエラ・ワイルドのキュートさ。



この左の子なんですが、写真だと伝わりにくいのですが動いているこの子がもうものすごくかわいいんですね。
こういう奇跡の塊みたいな容姿をたすさえた子を見ると、神様の存在を信じたくなるし、今日からまたがんばって生きていこうと思えます。少なくともこの子の次回出演作品を観るまでは元気で頑張りたいと心から思いました。


というわけであまり多くの人にはおすすめしようとは思わないのですが、「ミラジョボビッチがコスプレして暴れまわるゾンビの出てこないバイオハザードの番外編」だと思って観ればこれはこれでアリかなと思うので、そういう気分で楽しめそうなバイオハザードシリーズ好き兼ミラジョボビッチ好きにはおすすめしておきます。


公式サイトはこちら

*1:ただ、中盤にさしかかる頃にはおおよそ理解が追いついてくるのであくまで最初だけなんですけどね