「本当はちがうんだ日記」読んだよ

本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

今はまだ人生のリハーサルだ。本番じゃない。そう思うことで、私は「今」のみじめさに耐えていた。これはほんの下書きなんだ。いつか本番が始まる。そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。塗って塗って塗りまくる。でも、本番っていつ始まるんだ?43歳・歌人の真剣エッセイ。

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書いた人も文章もすごく苦手...。
この本の冒頭を読んだ感想はこんな感じでかなり芳しいものではなく、正直20ページくらいでもう読むのを止めようかと思ったほどでした。笑いを取ることを狙っていることが見え見えの文章や、いちいちめんどくさい性格。読んでていったい何が面白いのかまったく分からなくて5回くらい本棚にしまったのですが、この不快感が同族嫌悪に起因するものであることに気づいてしまいました。
例えば、著者の考え方とかスタンスっておおよそわたし自身が嫌いなわたし自身のそれでして、どうしてもそれが気にいりません。上で挙げたような笑いを取ろうという姿勢もそうですが、小心者のように振る舞っておいて実はものすごく図々しいところとかもう読んでて恥ずかしくて本を壁に向けてぶん投げたくなるのです。


後半はずいぶんとそういった部分がそぎ落とされて面白く読むことができましたが、全体としてはあまり楽しくない本でした。